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五つの感覚[詳細]
感覚の

胎児の感じる痛み、ヴィトケンシュタインの問、
人を癒す音楽、黒い電話の想い出、
聖人の放つ芳香、嗅覚のもつ喚起力、
露出狂とノゾキ魔、ロラン・バルトの東洋の眼
トウガラシソースが大好物だった父親………



■目次より

触覚
 痛覚の不思議
 痛みを求める
 触覚が感じとること

聴覚
 黒い電話の思い出

嗅覚
 彫像に命を与えるコンディヤック
 よい匂いとよい人の匂いについて
 悪臭について
 喚起的でエロティックな匂い

視覚
 目の周囲にあるもの
 魅入る眼
 魅入る眼の病理
 盲目の物乞いの想い出

味覚
 トウガラシを食べる人の想い出




■著者紹介:ゴンザレス・クルッシ Frank Gonzales-Crussi

 1936年、メキシコシティ生まれ。メキシコ国立大学で医学博士号を取得後、アメリカとカナダで病理学のトレーニングを積む。1978年より、ノースウェスタン大学で病理学教授およびチルドレンズ・メモリアル・ホスピタル病理解剖部長を兼任。著書に『解剖学者のノート』(早川書房)、『突然死の三つの形態』、『エロティックなものの本質』などがある。妻は中国人の学者ウェイ・シュエ。


■関連書籍

感覚の力 バラの香りにはじまる コンスタンス・クラッセン 2200円
匂いの魔力 香りと臭いの文化誌 アニック・ル・ゲレ 2200円
花の知恵 小さな命の神秘世界 モーリス・メーテルリンク 1600円
夜の魂 天文学逍遙 チェット・レイモ 2000円
夜の国 心の森羅万象をめぐって ローレン・アイズリー 2500円
星投げびと コスタベルの浜辺から ローレン・アイズリー 2600円



■書評

『京都新聞』(1993年12月14日)
「『解剖学者のノート』の邦訳で知られる病理学者の触覚、聴覚、味覚など人間の五感に関する文学的、医学的エッセー集。胎児が感じる痛み、切断した手足がまるで存在するかのように痛む幻覚肢、自らの体を傷付けることで法悦を得る宗教的修行者の話をはじめ、人をいやす音楽、聖人の放つ香りとその病理学的解釈、露出症とノゾキ魔など興味深いテーマを展開する。
 読み手を、自らの思索に誘う博覧強記で知的な文体が心地良い」



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