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★ 伝説のカルトバンド「グレイトフル・デッド」のドラマーにしてリズムの求道者、 現代のシャーマン、ミッキーハート。 太古の洞窟からアフリカの砂漠へ、文献の大海を泳ぎ感覚の〈エッジ〉に戯れる。 彼の農場「バーン」に集うフリークスたち、大学にグッバイしたエスノ野郎、 そして大神話学者J・キャンベルとの出会い。 ドラムの歴史からシャーマンのミステリアスなテクニック、縦横無尽に踊り狂うブゥードゥーの怪人… ミッキーがカウンターカルチャーの論客J・スティーヴンスと巡るビートの惑星旅行。 ★ 怖がることはない。信じてもいい。時代はすでに臨界点。 太鼓のうねりに身をまかせ僕らも一緒に「未来」を探す冒険に旅立とう! |
■目次より | ▲ |
プロローグ 1 ドラムの叫び声 物語の発端。〈ダマル〉太鼓のマジカルパワーがある晩、僕を冒険に連れ出した 2 パーカションの庭 ブレイズの『パーカッション楽器とその歴史』を読み、コッポラの「年表」のアイデアを盗むこと 3 天空の穴 恩師キャンベル先生と出会い、僕はドラム・マジックの解明に乗り出すことにした 4 基礎式ドラマーの肖像 姿を消した基礎式ドラム世界チャンピオンの父とハイスクールの〈ジョーンジー帝国〉の思い出 5 移りゆくドラム BC1500年洞窟絵画/小アジアの遺跡にドラムの痕跡/ バッカス神とドラムの関係/十字軍とイスラム軍のドラム争奪戦 6 冷戦の兵士、そしてドラマー 軍隊の鬼コーチ、ポゴが僕の体に柔道のリズムを叩き込み、除隊後、父と再会を果たすまで 7 民族音楽屋に囲まれて スタンフォード大学〈カルマ研究所〉で僕が出会ったエスノ学者の不可思議な生態 8 大いなる時計 ブラッキング教授の「殺し文句」とキャンベル先生の導きではじめてシャーマニズムを知る 9 ノイズの縁のドラマー リズムの実験室〈グレイトフル・デッド〉での試行錯誤の毎日と父との悲劇的別れのこと 10 シャーマンのドラム:もう一つの世界へのカギ そして僕は世界のシャーマンの話を読み解き、ドラムの意識変容のテクニックに気づく 11 マジックの縁のドラマー 相棒ビルとのさまざまな音楽的実験の果てドラムマスター、ハムザ・エル・ディーンと アフリカに旅立つ 12 目に見えざるカウンタープレイヤーたち 地母神の大陸アフリカと結ばれたアメリカの謎、そして僕の音楽的ルーツを辿る旅の物語 13 ドラムで結ばれた兄弟たち 「地獄の黙示録」セッションで僕をオラトゥンジ、アイアートと引き合わせた ドラムのコミュニケーションパワー 14 ドラムを作る 悪ガキたちとのサマーキャンプ、僕たちは牛の皮を剥いでドラムを作った。 そしてフェスティバルのクライマックス、ついに〈世界樹〉と対面する エピローグ |
■著者紹介:ミッキー・ハート Mickey
Hart |
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1943年、ニューヨーク・ブルックリンの親子三代のドラム一家に生まれる。生後まもなく両親は離婚、母とコッド岬に移る。ドラムづけの青春を過ごし、ハイスクール時代にはニューヨーク州チャンピオンとなる。卒業後、空軍に入隊して軍楽隊に所属。除隊後、捜し当てた父とサンフランシスコで楽器店を共同経営する。偶然まだローカルバンドだった「グレイトフル・デッド」のギグを体験、感動以上の衝撃を受け、二人目のドラマーとして参加した。バンドのマネージャーを買って出た父レニーの横領事件で、しばしバンドを離れたが、3年後に復帰。以来長年にわたりアメリカンロックのカリスマ、ドラムのゴッドファーザーとして活躍中。A・モライラ、B・オラトゥンジ、Z・ハッサンなど世界的パーカッション奏者、映画監督G・ルーカス、F・コッポラなど支持者は多い。音楽活動のほか、熱帯雨林保護活動などでも知られる。 |
■関連書籍 | ▲ |
・音楽の霊性 ニューエイジ・ミュージックの彼方へ P・バスティアン 2500円 ・イルカの夢時間 異種間セッションへの招待 J・ノルマン 1900円 ・サイケデリック・ドラッグ 向精神物質の科学と文化 L・グリンスプーンほか 5000円 ・非常の知 ハイゼンベルク、ベイトソンらとの対話 F・カプラ 2200円 ・大ザッパ論 20世紀鬼才音楽家の全体像 大山甲日 5000円 ・大ザッパ論2 鬼才音楽家の足跡1967-1974 大山甲日 5500円 ・めかくしジュークボックス 32人の音楽家たちへのリスニング・テスト ザ・ワイアー=編 2900円 ・星界の音楽 神話からアヴァンギャルドまで—音楽の霊的次元 J.ゴドウィン 3200円 ・音楽のエゾテリスム フランス[1750-1950]秘教的音楽の系譜 J.ゴドウィン 3800円 |
■書評 | ▲ |
◎室矢憲治氏(『BRUTUS』1995年1月15日) 「かのアメリカン・ロックバンド、グレイトフル・デッドのドラマー、ミッキー・ハートが、神話学者ジョゼフ・キャンベルに励まされ、人類の発生とともに現れた太鼓という楽器について、古今の伝承、歴史、自己史とともに思いっ切り言葉でビートした『ドラム・マジック』という本には、飛ばされた。複雑になりすぎた文明生活の中で、生命のパルスを回復し、遠く失われた宇宙、あるいは神との合一感を取り戻すにはビートイット!(エジプト、インド、南米のパーカッショニストたちと作った『プラネット・ドラムス』Ryco なる CD をBGMにして読むと、さらにベターだ)」 ◎桐島ノエル氏(インタビュー『ダイヤモンド・タイプ』1995年2月28日) 「ライブに行くと「ドラムの音にのるタイプ」というノエルさんのお気に入りの一冊は『ドラム・マジック』。60年代から今も現役で活躍しているアメリカの伝説的なヒッピーバンドである「グレイトフル・デッド」のドラムス、ミッキー・ハート氏が書いたものだ。彼が南米やアフリカなど、世界中のドラマーやパーカッショニストを「巡礼」した記録。 「この本を彼のCD『Planet Drum』を聞きながら読むと最高ですよ。マニュアル本ばかりじゃなく、こういうちょっと違ったジャンルの本を読んでみてほしいな」」 |
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