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ムーン・トラックスMOONTRAX[詳細]

目次著者紹介関連図書関連情報書評


月がキャベツに、
 街が果実に、ヒトが宇宙に、
  空間が時間に変幻する、
 色と形で綴られた90余篇のミステリー。


Cabbage Moon
Cabbage Moon 1979



■目次より

解説 椹木野衣「虎の曼荼羅」 立石大河亞のトポロジー絵画
追想 立石富美子「虎のひこうき雲」
アイデアノートより
磯崎新「見ることの制度への違犯」
タイガー立石からの手紙
作品索引

彼が描いた絵の中で、まるで魔法のように絵画が漫画となり、漫画が位相幾何学となり、位相幾何学が宇宙論へとゆるやかに繋がっていったように、立石は、画家であると同時に漫画家であり、イラストレーターであり、彫刻家でもありえた。――椹木野衣(解説より)




■著者紹介:タイガー立石(たいがー・たていし)

1941年12月20日―1998年4月17日。福岡県伊田町(現田川市)出身。本名、立石紘一。武蔵野美術短期大学芸能デザイン科卒業。1963年、第15回読売アンデパンダン展に巨大なコラージュ作品「共同社会」を出品し注目を集める。1964年、中村宏と「観光芸術研究所」を設立。1960年代後半からタイガー立石として、次第に漫画の世界に活動を移すが、1969年にイタリアに渡る。1971年から1974年まで、オリベッティ社のエットーレ・ソットサス工業デザイン研究所に嘱託として在籍。デザインの仕事に携わりながら、ジュネーブのイオラス画廊などでコマ割り絵画シリーズをはじめとする油彩画を発表する。1982年に帰国、漫画や絵本を手がけるなど多彩な活動を展開し、1990年には立石大河亞に改名、陶彫の動物シリーズ、陶彫の画家シリーズなど、立体作品にも精力的に取り組んだ。




■関連図書(表示価格は税別)

  • TRA(トラ)  タイガー立石 祖父江慎=造本 5000円
  • オテサーネク  ヤン・シュヴァンクマイエル 1600円
  • ジオメトリック・アート  カスパー・シュワーベ+石黒敦彦 3900円
  • 映像体験ミュージアム  東京都写真美術館=監修 2200円
  • メディア・アート創世記  坂根厳夫 3200円
  • キルヒャーの世界図鑑  J・ゴドウィン 祖父江慎=造本 工作舎 2900円



  • ■関連情報

    2017.2.18〜4.16 東京ステーションギャラリー
     「パロディ、二重の声 日本の一九七〇年代前後左右」

    タイガー立石作品も展示

    2016.10.28〜2017.1.22 広島市現代美術館
     「世界が妙だ! 立石大河亞+横山裕一の漫画と絵画」

    絵画に漫画の手法「コマ割り」をもちこんだタイガー立石/立石大河亞(たていし・たいがあ)と、物語性を放棄した独自の「ネオ漫画」で注目を集める横山裕一の展覧会。1月14日には市毛(立石)富美子さんと椹木野衣さんのトークイベントも。詳しくは公式サイトへ。

    2015.1.8〜24 荻窪の「6次元」にて『タイガー立石 ムーン・トラックス展』 >>>  & 1/24 椹木野衣×ナカムラクニオ トークイベント報告 >>>

    2015.1.4〜3.1 千葉市美術館「机のうえの旅 楽しい現代美術」
    タイガー作品(立石紘一名義)6点が展示




    ■書評

    イラストレーション 2015年3月号 ナカムラクニオさん書評
    元祖「塗り系」の魔術師
    タイガー立石の曼荼羅的世界

    作品を見てしまった人は、強制的に静謐な絵画世界の主人公になり、時空が歪んだ謎の空間をさまよう。 ……もしかすると日本美術の中に脈々と連なる伊藤若冲、曽我蕭白、歌川国芳など『奇想の系譜』の遺伝子を引き継いでいるのかもしれません。
     さらに、スージー甘金、白根ゆたんぽ、マー関口、本 秀康など、日本のイラストレーションの大きな流れである「塗り系」の原点であるということも、注目すべき。そう言った意味でも、タイガー立石は、偉大すぎる「奇想の巨人」なのです。

    Excite Bit コネタ 2015.1.24配信
    プロレスラーみたいな名前の芸術家「タイガー立石」がスゴい
    …違和感なく昭和のプロレスラーの名前に見えてしまうタイガー立石。昭和生まれ(1941〜1998年)なのは他の面々と同じだが、彼の職業は芸術家。画家、漫画家、絵本作家、陶芸家として数多くの作品を残し、昨年12月に『ムーン・トラックス(タイガー立石のコマ割り絵画劇場)』(工作舎)という作品集も刊行と、没後の現在も評価が高まり続けている人物だ。…
    そして発売になったばかりの『ムーン・トラックス』は、それらの絵本でも垣間見えた、彼の摩訶不思議で幻想的な世界観が、“コマ割り絵画"として描かれた作品集。…
    コマ割り絵画作品では、「絵画」「漫画」というジャンルの壁を打ち破りながら、現実と幻想、二次元と三次元と四次元が入り乱れることで、不思議な驚きや可笑しみが生まれている。それでいて、けっして“難しい"わけではない。現代美術の方面でも評価される人物だが、その作品は誰が見ても楽しめるエンターテイメントなのだ。そう考えると、名前がプロレスラーみたいなのも何だか納得がいくような気が……。
    全文は「Excite Bit コネタ」

    美術手帖 2015年2月号 紹介

    POPEYE 2015年1/10発売号 紹介







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