オデッセイ1971-2001[詳細]
『遊』創刊号からフランシスコ・ヴァレラまで
工作舎30年の出版物より厳選した珠玉の断片集
コトバがしみる
コトバがうなる
コトバがあそぶ………
【特別収録】松岡正剛×十川治江◎対談『遊』ダイジェスト[創刊号+相似律]
■目次より |
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遊学譜 遊びをせんとや生まれけむ
遊書譜 本は暗い玩具である
anthology#01 天の遊戯
星と世界模型—奇蹟と神秘光・物質・事物—シンメトリーと情報
カミと神—存在と時間
言葉とシンボル—数と方程式
yu digest 1971 ◎『遊』創刊号
anthology#02 地の物語
植物と結晶—自然と人間生命と進化—死・自由・倫理
からだと精神—脳と夢
アジアと日本—国家・他者・異物
yu digest 1978 ◎『遊』1001 相似律
anthology#03 人の時間
感覚とイマジネーション—音と文学思想と知恵—ダンディズムと子どもたち
アートとアルス—科学と消費
旅とメランコリー—未来と終末
dialogue 土星縁起……「遊の場所」と「方法の魂」 松岡正剛+十川治江
『脳図鑑』から/『遊』創刊前夜の消息/『仮面』から『遊』へ/手作業と言語の同時性/世界の縁に立つように/
「終わり」のあとのスタート/底流にあった「建築」/
侵入するミトコンドリアたち/全体感と知覚の統合/
「手鏡の中の数理哲学論考」/もう一つの別の仕事/
ローカルはユニバーサルである/存在のストレンジ・アトラクタへの期待/
第三の世界を編集する/生命論の時代/
サブカルチャーと歴史観/第2期『遊』へのトランジット/
編集実験室の光景/無償の行為と全体を見ること/
例外的な「場」の出現/モジュール化の試み/
『日本の科学的精神』と『遊』の現場/ニューサイエンス、ジャパネスク、ソフトマシン/
追いつかれた方法/「ライプニッツ」とともにあった世紀末/
「なぜ無よりも何かが存在するのか」/土星の季節がひとめぐり
chronicle + index 年譜 + 索引
工作舎出版年譜/アンソロジ—著者索引/アンソロジ—書名索引
*「天」「地」「人」の三部のアンソロジー・ページは、1971年から20001年までの工作舎の出版物のエッセンスで構成されており、各見開きが4つのテーマ別ブロックに分別されています。 もちろん、テーマを無視してどこからお読みいただいても、充分お楽しみいただけます。
■アンソロジーより |
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「他者」の夢をみよ
どんな場合においても、創造という概念全部が奇妙なのである。——フレッド・ホイル
神話を忘れたものたちには、「他者」の夢をみよ、あるいはかつて夢みられたことを想い起こせ、と言うしかないでしょうね。いまもその夢はみられているのだが、神々とか女神たちの名は出てこないだけです。——ミルチャ・エリアーデ
コトバというのはほんとは恥ずかしいものなんでしょう。——タモリ
宇宙を映す永遠の生きた鏡
定常状態にある宇宙においては、みずからふやす能力のあるものだけが存在できる。——フレッド・ホイル
ところで、すべての被造物がそれぞれの被造物と、またそれぞれが他の被造物と結び合い適応し合っているので、どの単純実体も他のすべての実体を表出するさまざまの関係をもち、したがって宇宙を映す永遠の生きた鏡なのである。——ライプニッツ
ぼくの信念だが、恋はわれわれの徳にではなく、勇気に対して与えられたごほうびだと思っているんだ。ぼくは宇宙の中心は勇気であり、キリスト教の教える慈愛ではない、と断言してはばからない。——ノーマン・メイラー
どうしても戦争をしたがるものたちへ
人はいずれ、生まれて死ぬものでしょう。死ぬことはこわいわな、誰でも。で、どうしたらこわくなくて死ねるかってことばっかりさ、夢見させられたわけじゃない、僕等は。「戦争は終わりました。民主主義がはじまったんです」と言われても夢は醒めない。——竹中労
大人も戦争や祭を通して「似たもの」を覗きこもうとする。戦争や祭は「似たもの」への積極的参加ですよ。——ロジェ・カイヨワ
理屈はあとからついてくる
いまだに使用されていないもっとも偉大な資源が想像力です。LSDなどもそれに比べたらビタミン剤のようなものだ。——J・G・バラード
やはり人間はある社会状況の中に置かれたら行動するしかない。が、その時には行動の裏づけとなる理論を持っているわけではない。しかしどう動くのか、いかに動くか、ということは現代の社会においては本質直観されている。理屈はあとからや。——梯 明秀
■関連図書(表示価格は税別) |
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■書評 |
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◎ブルータス2002.2.1号「もう本なんて読まない!?」特集紹介
「読む楽しみと待つ悦びを教えてくれた工作舎の本、あなたの本棚に何冊ありますか?」
空前絶後の星書『全宇宙誌』と『オデッセイ1971-2001』は写真入りで紹介。「21世紀も孤高の工作舎スピリットが息づくマニアックな書籍を発行しつづけてくださいますよう、フェチ系ファン一同を代表して心からお願い申し上げます」