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かつて、科学と文学は、神話のなかで融合しており、 |
■目次より | ▲ |
プロローグ 宇宙文学の系譜 a 文学にとっての宇宙 b 系譜と連結 c 新世紀への投影 PART 1 言語の宇宙へ ケースⅠ 『バベル-17』 a 善意の〈罠〉が必要な理由について b デカルトの凡ミスと言語について c 言語の謎についてのSF的事例 d 完全言語のこわし方 e 理想言語をもとめる人々の心得 ケースⅡ 『ガリバー旅行記』 a 柿本人麻呂からスウィフトへ b 暗号をめぐる三人の奇妙な関係について c 暗号学左派のためのマニフェスト d 叛文学としての『ガリバー旅行記』 ケースⅢ 『山椒魚戦争』 a 言語の秘密について b 母音の宇宙的解釈 c 言語のユートピアへ PART 2 物質の未来を求めて ケースⅠ 『結晶世界』 a 水晶とガラスの決定的な違いについて b 柔らかい月と堅い月 c 非対称の結晶と生命 d 生命から鉱物への旅 e クリスタリゼーション ケースⅡ 『時の凱歌』 a 光速という名のあこがれ b 光はまだ見えるか c 光と物質のたわむれ d ブリッシュの「光の文学化」 e 「光あれ!」 ケースⅢ 『エントロピー』 a 映画仕掛けのオレンジ b 思考実験の種あかし c 思考実験は美学である d 熱力学第二法則の意味 e エントロピーの物語化 PART3 生命圏科学異聞 ケースⅠ 『エレホン』 a ダーウィン最後の冗談 b 進化論に殉じた怪人たち c 〈有機体的幸福〉 d 機械の書 ケースⅡ 『闇の左手』 a 誤解されても、死ぬよりは…… b 進化するのか、しないのか、どっちだ? c 生物のふしぎなプログラム d 〈生涯×n 倍〉の理論 e 『闇の左手』 f 両性具有は〈矛盾〉である ケースⅢ 『地球の長い午後』 a 植物の思想 b きわめて神秘学的なインターリュード c あしたは風をはらんで…… d ティヤール・ド・シャルダンとは何か e 〈温室〉あるいは植物と動物の死闘 PART4 二十世紀の眺望 ケースⅠⅠ ロシア=ソヴィエト a ロシアはかならずしも影のなかに閉じこもっていなかった b 時のざわめき…… c レーニンが救った西洋と、レーニンに抹殺されたロシア d 技師メンニの場合 ケースⅡ イギリス a 〈かの忌わしき砦〉をめぐるリング外の死闘 b 「反ウェルズの系譜」としてのイギリスSF c 科学者の生涯と宗教家の倫理 ケースⅢ アメリカ a 侵略と革命 b 〈本土決戦〉 c アメリカのための利用 d SFは、かくてアメリカナイズされる e 終章のためのエピソード ケースⅣ 日本 a ソラマメと地球 b ボキャブラリーの本質 c 物理学への葬送曲 d 日本素朴派のための PART5 函数関係としてのSF ケースⅠ 作品〈非A〉 a 言語障害白書 b 悲しみと忘れな草 c 言語の夢 d 『神狩り』との同調 ケースⅡ 生物学戦争 a 支那のふしぎな百科辞典 b ACCとCAAの問題 c 植物もまたマルクス主義に共鳴することの実例について d ぼくの村も戦場だった e キリンの首とバーナード・ショー ケースⅢ 文学建築論 a アフリカ原住民がウォークマンをつけたら、たぶん発狂することについての、一般的理由 b 文学と建築とがイコールでつながっていた時代のこと c 黄金分割の美学 d 定型詩──ミルトンの場合 e 文学における数と形 エピローグ 高い城の男、あるいは東西の融合 a この世が精神物質からできあがっていることの発見 b 西と東の合う町で c アメリカでの事情 d 高い城の男 |
■著者紹介:荒俣宏 Hiroshi
Aramata |
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1947年7月17日生れ、蟹座。東京生まれ、東京育ち。少年時代は、休みのたびに三浦半島まで魚の採集に出かけていた。中学生のころより幻想文学をつぎつぎに読破。以来「本のムシ」になる。高校では渋澤龍彦とパラケルススとアンブローズ・ビアスに耽溺。日魯漁業コンピュータ・ルームに就職後、数か月遅れて慶應義塾大学法学部を卒業。サラリーマン時代より英米幻想文学の訳出紹介をはじめ、退社と相前後して、文学から科学へとイマジネーションの触手を伸ばし、ナチュラル・ヒストリーに「幻想」を渉猟。 神秘学、博物学、幻想科学、産業考古学、路上観察学、図像学、小説など幅広いフィールドで活躍。現代文明の「忘れもの」に光をあて続けてきた。図版図書コレクターとして海外にも知られる一方、小説『帝都物語』では、東京論としても評価をえた。著作は『別世界通信』『大博物学時代』『想像力博物館』『本読みまぼろし堂目録』をはじめ、約200点を超える。 |
■関連書籍 | ▲ |
・大博物学時代 進化と超進化の夢 荒俣宏 3200円 ・ビュフォンの博物誌 全図版をカラー復刻 荒俣宏=監修 12000円 ・大博物学者ビュフォン 18世紀フランスの変貌する自然観と科学・文化誌 J・ロジェ 6500円 ・エラズマス・ダーウィン チャールズの祖父の破天荒な生涯 荒俣宏=序文 6500円 ・ロシアの博物学者たち マルサスぬきの進化論の系譜 D・P・トーデス 3800円 ・英国心霊主義の抬頭 ヴィクトリア・エドワード朝時代の社会精神史 J・オッペンハイム 6500円 ・ダーウィンの花園 植物研究と自然淘汰説 M・アレン 4500円 ・ダーウィン 世界を変えたナチュラリストの決定版伝記 A・デズモンド+J・ムーア 18000円 ・ダーウィンと謎のX氏 第三の博物学者ブライスの消息 L・アイズリー 2816円 ・ダーウィンの衝撃 文学における進化論 G・ビア 4800円 ・キルヒャーの世界図鑑 よみがえる普遍の夢 渋澤龍彦+中野美代子+荒俣宏=付論 2900円 |
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