タオ自然学[詳細]
The Tao of Physics
■目次より |
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第一部 自然学のタオ
一 現代物理学は心ある道か
太初、自然があった/デカルトの二元論から
二 識ること観ること
繰り返される神秘体験と科学実験/ど忘れと冗談の直観世界/
神話と公案と俳句と
三 言語の彼岸
四 新時代の物理学
ニュートン力学の栄光と終焉/アインシュタインの E=mc2
「量子的」時代精神へ
第二部 東洋思想のタオ
五 変幻するブラフマン〈ヒンドゥー教〉
六 合一性と相互作用〈仏教〉
七 社会性と宗教性の一致〈中国思想〉
八 陰陽の運動原理〈タオイズム〉
九 日常のなかの悟り〈禅〉
第三部 共振するタオ
十 万物の合一性
対象と観測者の相互作用/観測者から関与者へ
十一 対立世界の超越
粒子と波動性/陰陽、そして相補性概念
十二 四次元時空
ふたごのパラドックス/湾曲空間とブラック・ホール/逆行する時間
十三 ダイナミズムの自然学
ビッグバン宇宙論と振動宇宙論/質量とエネルギーの等価性/
諸行無常のダイナミズム
十四 空と形象
生成する空/湯川秀樹のひらめき
十五 コズミック・ダンス
相互作用と粒子世界/エネルギーの滝/踊るシヴァ神
十六 幻の粒子、クォーク
クォークと対称性/新しい公案?
十七 変化のパターン
物から出来事へ/ハドロン・パターンとS行列/変易の六十四相
十八 無碍の世界
ウェブ宇宙とブーツストラップ/ライプニッツの「窓」/知る者は言わず……
■関連図書(表示価格は税別) |
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■書評 |
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◎成毛眞著『本は10冊同時に読め!』で大反響!
もっとも感化された本
「私たち人間は宇宙の中で存在しているように思うが、そもそも人間がいなければ宇宙を認識する者がいない。したがって、人間がいなければ宇宙もない。そうなると、人間がいなくても宇宙が存在しているかどうかは、理論的に不明だという結論になる。哲学的な話に思えるだろうが、これは非常に論理的な物理学の話である。」
こうして、西洋科学万能主義から東洋思想を見直す契機となった『タオ自然学』のエッセンスを、わずか16行で平易に紹介。35歳でマイクロソフト社長を務めた著者ならではの慧眼と読書術に、2008年2月発売直後から『タオ自然学』のAmazonランク急上昇、売上げダントツの1位(小社出版物内・2008年2月-4月)。
◎AXIS 2006.10月号 書評
「今、再び開かれる本??心の処方箋」 ワダ・サトシ(カーデザイナー)
…先進国は70年代にさまざまな社会問題を巻き起こした。そしてこの問題は止まることなく今も、第2、第3世界に受け継がれている。人はなぜ同じ過ちを繰り返すのか。『タオ自然学』のなかでカプラは、「科学に神秘思想はいらないし、神秘思想に科学はいらない。だが、人間には両方必要なのだ」と述べているが、こんな思想のなかに何か解決の糸口があるのかもしれない。東洋思想の教えを説く“タオ(道教)”、そしてヤキインディアンである“ドン・ファンの教え”は社会が見失いつつある人の「真の心」を取り戻そうする心の処方箋である。
2冊の本には、共通した次のような問いかけがあるように思える。私たちにはいったい何ができるのだろうか?」。答えは簡単であって、簡単ではない。…
自分は本当に真のデザインをしているのか? そんな思いに立ったとき、私はこの2冊の本を開く。そして自問自答する。「私にはいったい何ができるのだろうか?」。
◎『マトリックス完全制覇』(2003年11月、芸文社)
「兄ラリー・ウォシャウスキーは、モーフィアスがネオに最初にカンフーを教えた理由について、“カンフーを選んだのは、それを支える道教や禅の思想に共感するからだ。特に最新物理学との共通性について書かれた『タオ自然学』などを読んで魅了された”と述べている(『映画秘宝』の町山智浩氏インタビュー記事より)」
◎ヘイゼル・ヘンダーソン氏(『潮』2002年4月/池田大作氏との対談)
「『タオ自然学』を手にするたびに、私は「シンクロニシティ」と呼ばれる不思議な出来事を思い出します。 といいますのも、私がその本をちょうど読み終わったばかりのときに、電話が鳴り、それがなんと著者のカプラ博士からだったからです。……この人と会い、話すにはどうすればよいかと思案にくれていました。そんなときに、博士のほうから電話があったのです。カプラ博士は、こう言われました。
「今、ロンドンで、あなたの友人であるシューマッハ博士と話しをしていたところでしてね。私の次の本『ターニング・ポイント』(改訂版『新ターニングポイント』)を書くのを、あなたに手伝ってもらうよう連絡をとるべきだと、シューマッハ博士から言われたのです」と。
私にとって、カプラ博士ほどの良き共同研究者を想像できませんでしたから、もう世界で一番幸福者になったような気分でした」