東京・上野の国立科学博物館で開催中の「ダーウィン展」(*1)は、人間ダーウィン像に迫る展示として評判を呼んでいる。
日本展示の監修者の一人、渡辺政隆氏は、ダーウィン伝記の決定版『ダーウィン〜世界を変えたナチュラリストの生涯』の翻訳者である。 多数の手稿、手紙、標本などを交えて、家系から『種の起源』発表に至る苦悩まで伝えるこのダーウィン展は、つまり『ダーウィン〜世界を変えたナチュラリストの生涯』を立体化した内容展開といえる。
ダーウィンと進化論の工作舎関連図書を紹介したい。ダーウィン展同様、まずダーウィン以前の博物学の時代から始めよう。(出版営業部・岩下祐子)
ビュフォンの博物誌 全自然図譜と進化論の萌芽 ビュフォン=著 荒俣 宏=監修 ベカエール直美=訳 1991年刊行