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ネイチャーライティングは、自然と人間をめぐるノンフィクション文学。ヘンリー・D・ソローやレイチェル・カーソンなどの、優れたナチュラリストや作家たちが傑作を世に送り出し、アメリカでは大人気のジャンルです。

地球の生態系が崩壊の危機に直面している今、「自然の声」に耳をかたむけてみませんか? いつもとはちがう感覚で地球のこと、人間のことを考えるはず。「自然とわたし」は同じ景色のひとつにすぎない、という”気付き”こそ、ネイチャーライティングにおける醍醐味です。

ここから発展した先にはディープエコロジーという思想があり、既存の(人間中心主義的な)自然保護に意義を唱えています。ネイチャーライティングに触れることで、そうした新たな視点から環境問題を見つめることができます。

工作舎からお薦めのネイチャーライティングを集めてみました。
読んだらあなたもディープエコロジスト!?

☆プレゼント始めました!詳しくは一番下をご覧下さい。

  海辺の生活
コッド岬
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
飯田実=訳
四六判/上製 404頁 1993.11
定価 本体2500円+税 カバー汚れ本のみ[注文]
「森の哲人」、ソローの海辺でのエコロジカル・ライフ。厳しい自然と、そこに暮らす人間のたくましい生活を、三回の旅行に基づく十篇のエッセーにまとめた。辛辣な観察と暖かいユーモアで活写した傑作。『森の生活』とはひと味違うソローに出逢える。
  コスタベルの浜辺から
星投げびと
ローレン・アイズリー
W・H・オーデン=序文 千葉茂樹=訳
四六判/上製 408頁 2001.11
定価 本体2600円+税   [注文] [目次]
ソロー、エマーソンの系譜を継ぐナチュラリスト、アイズリー。彼の目を通して語られる自然は、その背後にある宇宙の摂理をも深く我々に刻み込む。自然との遭遇を、ときに喜ばしく、ときに恐ろしく、まるで詩のように書き綴る短編随想集。孤独な思索者の「宇宙」をかみしめてほしい。
  心の森羅万象をめぐって
夜の国
ローレン・アイズリー
ロビン・ギル=解説 千葉茂樹+上田理子=訳
四六判/上製 352頁 1994.6
定価 本体2500円+税  [注文]
無常。そして可能性を含む輪郭の曖昧なもの。彼は科学者でありながら「自然」をそう捉える。そして人類はふたたび自然の中に自己を戻すべきであると主張する。こころの内なる闇を見つめた魂の14篇。アイズリーの代表作ともいえる自伝的エッセイ。
  スタインベックの航海日誌
コルテスの海 
ジョン・スタインベック
吉村則子+西田美緒子=訳
四六判/上製 396頁 1992.12
定価 本体2500円+税 [注文]
今年でちょうど生誕百年を迎えた『エデンの東』『怒りの葡萄』で知られるノーベル賞作家スタインベックが、カリフォルニア湾の自然とそこに生きる人々の姿を生き生きと描く航海日誌。彼と共に心地よく大海原を漂い、悠然と流れる時間に身をまかせ、生物の森羅万象に触れてみようではないか。
  海の自然誌
7/10 (セブンテンス) 
ジェームズ・ハミルトン=パターソン
吉村則子+西田美緒子=訳
A5判/上製 300頁 1995.6
定価 本体2900円+税   [注文]
地球の7/10は海、人体の7/10は水。この数字の妙にとらわれた詩人が贈る海のエッセイ。彼は人間の愚行を悲しく見つめながらも(だが保護論者とはならず)、人間も自然の摂理に組み込まれた存在であると強調する。読者は知らず知らずのうちに知識を深めながら、海の深淵のとりこになるだろう。
  ガイアの科学
地球生命圏 
J・E・ラブロック
星川淳=訳
四六判/上製 304頁 1984.10
定価 本体2400円+税   [注文]
話題のガイア仮説の原典。「宇宙から眺めた地球はひとつの生命体だった!」—宇宙飛行士の実感とも重なるそのイメージはディープエコロジーの言説にも導入されている。大気分析、海洋分析、システム工学を駆使して「生きている地球」を検証、新しい地球観を提示する。
  水と緑の12か月
屋久島の時間
星川淳
四六判/上製 232頁 1995.6
定価 本体1900円+税   [注文]
独特の時が流れる世界遺産・屋久島。ここに移り住んだ著者の半農半著生活の暮らしぶり、そして親子の会話が歳時記のごとく綴られる。そこでしか味わえないとっておきの生活感覚で自然との共生をやさしく教えてくれる好エッセイ。


■ネイチャーライティングを知るとっておきの6冊■

  森の生活─ウォールデン
ヘンリー・D・ソロー
岩波文庫
ソローの代表作。ウォールデン湖畔の森の中に自らの手で小屋を建て、自給自足の生活を営んだ2年間を綴る名著。森の中で人間が生きるために必要なものは「最小限の持ち物と最小限の労働」だと語る。

よみがえるソロー(叢書ウラルス)
伊藤詔子=著
柏書房
ソローが21世紀を生き抜く新しい文学=ネイチャーライティングの祖として劇的復活を遂げたのはなぜか。その思想と文学の全体像を初めて描き出す。

センス・オブ・ワンダー
レイチェル・カーソン
新潮社
『沈黙の春』の著者カーソンの最後のメッセージ。大人になって忘れかけていた「神秘さ、不思議さに目を見はる感性=センス・オブ・ワンダー」を思い出させてくれる一冊。

ティンカー・クリークのほとりで
アニー・ディラード
めるくまーる
1975年度ピュリッツアー賞受賞作。都会の喧噪を離れ、20歳でひとり森に移り住んだ著者が、生命の奇怪な豊饒さ、残酷さ、美しさを讃える。

野生の実践
ゲーリー・スナイダー
山と渓谷社
現代のソローと賞される知の巨人、スナイダーの傑作。アメリカ先住民のアニミズムの考えや、仏教の思想、生態学を縦横に駆使し、21世紀の文明を提案する。

楽しく読めるネイチャーライティング作品ガイド120
ASLE-Japan=編
ミネルヴァ書房
ネイチャーライティングをもっと知りたくなったあなたのためのユニークなガイドブック。自然への関心がますます高まるハズ。


ネイチャーライティング特集から3冊以上(工作舎ものに限る)お買い上げ頂きますと、抽選で5名様に『101本の緑の物語』 『ミドリちゃんとフシギの木』をセットでプレゼント!! この機会に是非。




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