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ノーベル賞100周年


昨年、100周年を迎えたノーベル賞。その記念すべき年に、日本からは野依良治教授がノーベル化学賞を受賞し、大きな話題になりました。現在、上野の国立科学博物館で「ノーベル賞100周年記念展」が開催中です(新館地下2F・3F/〜6月9日まで)。
https://www.kahaku.go.jp/special/past/nobel/index.html

ノーベル博物館、ノーベル賞の百年、選考と授賞の仕組み、祝典、2001年受賞者に加え、湯川秀樹、朝永振一郎から白川英樹、野依良治まで10名の日本人受賞者コーナーも特設。

また特に「女性受賞者」の部屋が設けられ、マクリントックやヤーロウなど16名の写真が飾られています。ノーベル賞を受賞した女性はわずか29名。『お母さん、ノーベル賞をもらう』(下記参照)で綴られているように、20世紀前半の女性科学者にとってノーベル賞受賞は、社会の偏見や困難と闘いの結実でした。

こうした女性科学者に加え、アインシュタイン、シュレーディンガーなど、工作舎のノーベル賞に関連する書籍を一覧にしてみました。知的興奮あふれる科学の世界に触れてみてください。


  科学を愛した14人の素敵な生き方
お母さん、ノーベル賞をもらう
シャロン・バーチュ・マグレイン
中村桂子=監訳 中村友子=訳
四六判/上製 528頁 1996.9
定価 本体2800円+税   [注文]
マリー・キュリー、バーバラ・マクリントック、マリア・ゲッペルト・メイヤー……ノーベル賞級の女性科学者14人。科学を愛した彼女たちの情熱は、社会の偏見や苦境の中いっそう燃え上がる!20世紀の大発見を成し遂げた女性科学者の生涯を描く。
  宇宙・科学・宗教・平和
アインシュタイン、神を語る
ウィリアム・ヘルマンス
雑賀紀彦=訳
四六判/上製 256頁 2000.4
定価 本体2200円+税   [注文] [目次]
20世紀最大級の天才アインシュタイン。その科学精神を支えた信仰とは一体何だったのであろうか。平和主義の詩人が、ナチ台頭から米国亡命、そして晩年までの4回の対話から彼のこころを浮かび上がらせる。そこには等身大のアインシュタインの思い、願いが溢れている。
  ミレヴァの愛と生涯
二人のアインシュタイン
D・トルブホヴィッチ=ギュリッチ
田村雲供+伊藤典子=訳
四六判/上製 240頁 1995.12
定価 本体2400円+税   [注文]
天才の栄光の陰に偉大な妻あり。アインシュタインの共同研究者にして、最初の妻であるミレヴァ。彼女のかぎりない信頼や理解ある愛、そして研究者としての助力なしに彼の成功はあり得ない。ほとんど語られることなく葬り去られようとしていた、その感動的生涯が明らかに。
  天才たちの奇妙な楽園
アインシュタインの部屋 上・下
エド・レジス
大貫昌子=訳
四六判/上製 332頁 1990.9
定価 本体各1800円+税  [注文]
20世紀の天才科学者が集う〈インテリのホテル〉プリンストン高等学術研究所。アインシュタインをはじめ、ゲーデル、フォン・ノイマン、オッペンハイマー……知られざる世界最高の頭脳たちの奇妙な人間ドラマ、おもしろくないはずがない!
  意識と科学的世界像をめぐる考察
精神と物質 改訂版
エルヴィン・シュレーディンガー
中村量空=訳
四六判/上製 176頁 1999.1
定価 本体1900円+税   [注文] 「目次]
現代物理学の巨人シュレーディンガーによる根源的な問いへの哲学的思索。意識とは何であるか、科学は宗教的疑問に答えうるかなどを、卓越した物理学者としての目、そして自然哲学的省察の双方から探る。『生命とは何か』と並ぶ名著。
  原子論をめぐる古代と現代の対話
自然とギリシャ人
エルヴィン・シュレーディンガー
河辺六男=訳
四六判/上製 184頁 1991.11
定価 本体1900円+税   [注文]
「現代物理学の危機はギリシャ哲学の時代にすでに始まっていた─」原子の究極の姿をめぐり混迷する素粒子物理学の機械論的思考の背景を、波動力学の父が考察する20世紀の名篇。科学的世界像の奥に潜む根深い困難な問題を再認せずにはいられない。
  波動のパラダイムを求めて
シュレーディンガーの思索と生涯
中村量空
四六判/上製 200頁 1993.5
定価 本体2400円+税   [注文]
彼の個々の独創的発想は、多方面へのあくなき関心と好奇心にはじまる。そして思索遍歴の果てに辿り着いたのは〔ヴェーダンダの思想〕による精神と物質の両極の統一を探ることであった。彼の精神を受け継ぐべくその思想の核心に挑んだ伝記。
  現代物理学のリーダーたちの神秘観
量子の公案
ケン・ウィルバー=編著
田中三彦+吉福伸逸=訳
四六判/上製 340頁 1987.7
定価 本体2400円+税   [注文]
ハイゼンベルク、シュレーディンガー、アインシュタインなどの現代物理学の天才たちは神秘家だった!? このことは果たして何を意味するのか。科学者という立場を超えた一人の人間として、彼らを真実の探究に駆り立てた「聖なる動機」に迫る!
  万物創造機械の誕生
ナノテクの楽園
エド・レジス

大貫昌子=訳
四六判/上製 376頁 1997.5
定価 本体2800円+税   [注文]
原子を思い通りに操るナノテクノロジー。これが現実のものとなれば、飢えも病気も、果ては老化もなくなる! ファインマンがその可能性を断言し、天才科学者ドレクスラーにより新たな展開をみせた超微小先端科学のゆくえ。科学がSFを超える日は近い!?
  発見の逸機の科学史
科学の運
アレクサンダー・コーン

田中靖夫=訳
A5判/上製 288頁 1990.12
定価 本体2800円+税   [注文]
ノーベル化学賞受賞の白川博士も注目するセレンディピティ(偶然の発見)。X線を発見したレントゲンをはじめ、科学的大発見がいかに偶然的要因によるものかを様々なケースから探る。セレンディピティが微笑むのは並々ならぬ努力と一握りの幸運…。
  過失と不正の科学史
科学の罠
アレクサンダー・コーン

酒井シヅ+三浦雅弘=訳
A5判/上製 368頁 1990.6
定価 本体3107円+税   [注文]
ニュートンのデータ捏造に、メンデルのエンドウ豆数えてない疑惑!? 科学研究の場で起こる些細な誤りから、意識的な偽造、盗作と、ありとあらゆる不正行為の歴史を明らかにし、その原因と防止策を提案する好著。
  孤絶の天才の根源的世界像をめぐって
秩序と混沌 [湯川秀樹論]
高内壮介 湯川秀樹=序文
市川英夫=造本
B6判 338頁 1974.7
1600円→1120円    [注文]
中間子論、非局所場理論、素領域論と進んだ湯川理論を、最深部から把握する画期的試み。現代物理学への鋭い理解をもつ詩人の眼が、孤独な天才の魂を射抜く。歴程賞受賞作。




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