8月の新刊『杉浦康平デザインの言葉』シリーズ、
待望の第2弾!
8月の新刊は、『杉浦康平デザインの言葉』シリーズ、待望の第2弾『アジアの音・光・夢幻』です。現在順調に印刷が進み、刊行は8月下旬の予定。
チベットの少年僧、
バリの舞踊の生と幻、
韓国「生きた寿文字」、
タイの白蓮華、
ブータン「仏の捧げ物」、
日本の結び・折り形、
インドの風の服「クルタ」、
両界曼荼羅の響き……
1960年代、客員教授として赴いたドイツ・ウルム造形大学での体験から、アジアに眼を向けるようになったそうです。以来、アジアの森羅万象との出会いを綴る香り高いエッセイを発表し続けてきました。本書はその中から選りすぐりを集めたもの。また今回の対談は調香師・中村祥二さん。第1弾同様、図版も豊富な美しい書がもうじきお届けできます。どうぞお楽しみに。
■目次より
【1】
発光するバリ島の山河宇宙軸はここに
「宇宙の呼吸」、布はためかせ王城(ゾン)を鳴らす
風のなかのマンダラ
掌のなかの聖地
ブータンの切手をデザインする
光の世界、闇のこころ
【2】
蓮華の美アジアの美…神的な愛…豊穣と多産…
天空の太陽…天上の光…
仏陀の教え…神の足跡…マンダラを咲きいでさせる…
仏たちの母胎…宇宙模型…万物の開花…
美を超越した花…
アジアの生命樹
サイード・モスクの窓飾り…桃果桃源図…
桜樹に文字文様小袖…
扶桑の樹…インドの話す樹…シカモアの樹…
ペーズリー文様…グヌンガン…曳山・岩戸山…ガンダーラの仏舎利…
【3】
インドの文字重層性の魅力
バンヤンの樹の下で
大地を飲む
雷霆(らいてい)の光に触れて
風を着る
----SENSITIVE MIRROR イスラムの水鏡-----
【4】
大自然を体内化する力士たちカミ(紙)はカミ(神)であった
火と水の渦
火を噴く宇宙亀
李朝民画の「ひらかれた扉」
中国の健身球─音と手ざわりの魅力
コノハムシ的時空間
ラルースを食べた犬の話
悪食のイヌ
【5】
マハリンガムの笛・音霊の響き精霊との交感の響き
・・・きらめく声と光のマンダラ
壺(ガタム)の響き
天の気、地の霊に感応する
「火」と「霊」の出会い、幽明の舞い
二つであって一なるもの
海のなかの「叫び」
香絃花
【6】
香気豊かに五感を結ぶ ----中村祥二さんとの対話