哺乳類の卵[詳細]
進化論もiPS細胞も、ここから始まった。
現代の生殖医療では、
人工授精などで
人間の卵子を取り扱うことが日常的に行われている。
しかし、ここに至るまでには発生学の長い歴史があった。
もそも哺乳類の卵というものが知られるようになったのは、
わずか200年ほど前のこと。
その発見者こそが、カール・エルンスト・フォン・ベーアであり、
近代発生学の始祖と言ってよい人物である。
『種の起源』でも、ダーウィンが尊敬をこめて言及している。
再生医療や進化発生学の原点を創出したベーアは、
現代においてこそ、もっとも注目されるべき科学者の一人である。
■目次 |
▲ |
第1章 デリンガー教授との出会い
第2章 ロシア生まれのドイツ人
第3章 子供時代
第4章 高等学校時代
第5章 ドルパト大学時代
第6章 大学卒業と遍歴修業の旅
第7章 デリンガー教授をめぐって
第8章 ヴュルツブルク大学―パンダーと発生の研究
第9章 ベルリン大学と帰郷
第10章 ケーニヒスベルク大学―はじめの数年間
第11章 発生の研究
第12章 哺乳類の卵の発見
第13章 ブルダッハとの不和と主著の出版
第14章 ケーニヒスベルク大学―ドイツを去るまでの数年間
第15章 ペテルブルク科学アカデミー―ロシアでのベーア
第16章 晩年および進化論について
第17章 現代に続くベーアの仕事
1 生き続ける彼の研究
2 発生学、遺伝学、そして分子生物学
3 現代的な発生生物学
4 生殖工学技術の発展
5 生殖医療の発展と問題点
索引
おわりに
■関連図書(表示価格は税別) |
▲ |