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コッド岬 Cape Cod[詳細]

目次著者紹介関連図書



『ウォールデン 森の生活』と並ぶ名著

1849年、ソローは、友人の詩人チャニングと共にマサチューセッツ州コッド岬を訪れた。そのときの体験、見聞、思索、古典の引用などをまとめた旅行記。「詩人博物学者」の視点で、厳しいコッド岬の自然と、そこで暮らす人間のたくましい生活ぶりを活写する。

「『森の生活』が、モリスのいうようにソローの人生の第一章を描いたものだとすれば、『コッド岬』は、その隠された結論にあたる。」 ……ローレン・アイズリー著『星投げびと』より

「『コッド岬』は、明るく幸福な本だ。そこには、ジョークと洒落と物語と、そして本物のユーモアとが満ち溢れている。…… 間違いなく、コッド岬について書かれた最良の書であり、岬についての本のあるべき姿を示している。」 ……ウォールター・ハーディング著『ソローの日々』より




■目次

第一章 難破船 The Shipwreck
第二章 駅馬車からの眺め  Stage-Coach Views
第三章 ノーセットの平原 The Plains of Nauset
第四章 浜辺 The Beach
第五章 ウェルフリートのカキ養殖業者 The Welfleet Oysterman
第六章 ふたたび浜辺へ The Beach Again
第七章 岬横断 Across the Cape
第八章 ハイランド灯台 The Highland Light
第九章 海と砂漠 The Sea and Desert
第一〇章 プロヴィンスタウン Provincetown




■著者紹介:ヘンリー・デイヴィッド・ソロー Henry David Thoreau

『ウォールデン—森の生活』の著者として知られるアメリカの詩人・思想家・博物学者。1817年、鉛筆製造業者を父として、マサチューセッツ州コンコードに生まれた。ハーヴァード大学卒業後、エマソン、オールコットらとの親交を深め、教職、土地測量などで生計を立てながら、『ダイアル』誌に翻訳やエセーを寄稿した。兄と二人でボート旅行をした時の経験をもとに『コンコード川とメリマック川の一週間』(1849)を発表。ついで故郷のウォールデン湖畔における2年あまりの独居生活を扱った代表作『ウォールデン』(1854)を出版した。一方、アメリカの対メキシコ戦争や奴隷制度を激しく批判するエセー「市民の反抗」は、世界各国の反体制運動家たちに大きな影響を与え続けている。1862年、結核のために死去。没後、『メインの森』(1864)、『コッド岬』(1865)などが出版された。




■訳者紹介:飯田 実(いいだ・みのる)

英米文学者。1936年、長野県に生まれる。ハワイ大学(イーストウエストセンター)大学院英文科修了(MA)。ブラウン大学、ジョージ・ワシントン大学などに学ぶ。ハーヴァード大学(フルブライト)上級研究員。著書に『ドイツの景観都市』(工作舎)など。訳書に、ソロー『森の生活』『市民の反抗』(ともに岩波文庫)、C・ハンセン『セイレムの魔術』(工作舎)など。




■関連図書(表示価格は税別)

  • 星投げびと  ローレン・アイズリー 2600円
  • 夜の魂  チェット・レイモ 2000円
  • 花の知恵  モーリス・メーテルリンク 1600円
  • 7/10(セブン・テンス)  ジェームズ・ハミルトン=パターソン 2900円
  • ダーウィン  世界を変えたナチュラリストの生涯 A・デズモンド+J・ムーア 18000円








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