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脱・電脳生活[詳細]

光に打たれたような感動だ! 
生命を形作っている神秘的な力、電気
それは単に化学的なものに過ぎないとして片付けてきた人々への、
強烈な解毒剤だ。

ライアル・ワトソン



■目次より

第1部 ヒト、電気に遭う
第1章 電気体験
    彼女に何が起こったのか?/「電気感受性人間」たち/
    静電ショックと発光現象/電気アレルギーとサイキック現象の関係
第2章 電気と健康
    電気が人間の身体に及ぼす影響/高圧線の知覚に暮らすのは危険?/
    電場環境が人間の精神に与える影響/電場環境に暮らす人には自殺者が多い?/
    病気やけがを直す電気の力
第3章 電気アレルギー
    ジューンの電気アレルギー症状/アレルギーとは何か?/
    ホメオパシーを使ったアレルギー治療法/アレルギーと水、アレルギーと磁気/
    アレルギーとサイキック能力
第2部 電気の謎
第4章 電気とは何か?
    電気発見の歴史/磁気研究の歴史/
    化学と電磁気学、そして20世紀の科学へ/物質と磁性の関係
第5章 電気と人間の身体
    生物体は電気的被造物である/神経細胞と脳に関する示唆的な理論/
    バーの「L-フィールド」研究/L-フィールドをとらえたキルリアン写真
第6章 電気、社会に蔓延す
    それは電信と電灯に始まった/電気の大衆化をもたらした発電/
    拡がる電気ネットワーク/エレクトロニクス時代の幕開け/
    コンピュータの時代へ/より大きな電力を求めて/
    電気は社会を変える、人間を変える
第3部 電気の超常現象
第7章 自然界に存在する電気
    樹木のL-フィールド/地球の磁場/地球大気と太陽磁場の影響/
    オーロラにまつわる不思議な現象/悪戯者の電光/球電と発光現象の怪/
    夜光現象とUFO/古代文明はレイ・ラインの上に置かれていた
第8章 電気とサイキック現象
    サイ能力者マシュー/ローゼンハイムのポルターガイスト/
    マップ・ダウジングの不思議/メディカル・ダウジングとヒーリング/
    オーラと聖なる光の輪/幽霊の正体
第9章 とり憑かれたコンピュータ
    コンピュータとのサイキックな相互作用/「コンピュータの精」は実在する/
    還元主義の産物としてのコンピュータ/コンピュータのもたらした弊害/
    コンピュータ世界の住人たち/情報化社会に忍びよる「電気の暗い力」
第4部 解釈
第10章 機械論的なアプローチ
    異常現象は既存科学で説明しきれるか?/ホリスティックなアプローチ/
    シェルドレイクの「形態形成場」/併合の危機と心理学的アプローチの問題点/
    「生命の電気理論」の二つの予言
第11章 隠微なる力
    第五の元素・エーテル/ライヒの「オルゴン・エネルギー」/
    象徴主義的なアプローチ/アフマリン具現説/電気ショックがもたらす警告





■著者紹介:マイケル・シャリス Michael Shallis 1942-

ブライトン大学とロンドン映画技術学校に学び、卒業後はドキュメンタリー映画などのディレクターとして活躍。1978年、天体物理学で学位を取得。星のスペクトルや特異星の化学について研究を続けながら、オックスフォード大学の学外者向け講座の講師などを歴任。関心の範囲は広く、科学と宗教、超常現象、科学が社会に及ぼす影響、科学史、科学哲学、科学社会学などに及ぶ。
邦訳書はほかにコンピュータ社会の脅威をえがいた『シリコン・アイドル』(地人書館)がある。




■関連図書

生命のニューサイエンス 形態形成場と行動の進化 R・シェルドレイク 2200円
世界を変える七つの実験 身近にひそむ大きな謎 R・シェルドレイク 2200円
あなたの帰りがわかる犬 人間とペットを結ぶ不思議な力 R・シェルドレイク 2600円
生命潮流 来たるべきものの予感 L・ワトソン 2200円
新ターニング・ポイント ポスト・バブルの指針 F・カプラ 1900円
サイ・パワー 意識科学の最前線 C・T・タート 2800円
サイ・テクノロジー 気の科学・気の技術 井村宏次 4800円
サイ能力開発法 リラックスのチャンネル D・S・ロゴ 1806円
ホロン革命 個と全体のシステム論 A・ケストラー 2800円
精神と物質 意識と科学的世界像をめぐる考察 E・シュレーディンガー 1900円
断片と全体 ホリスティックな世界観への実験的探究 D・ボーム 1900円



■書評

北山耕平氏(『図書新聞』1992年5月9日)
「……この本は、神となった電気のダークサイドに触れるものである。これはこれまでタブーにされてきたものだ。だったら使うなと言われて、電気を止めたら困ってしまうと思っているために、あえて口にすることがはばかられてきたことについて様々に書かれている。電力会社や各種電気器具メーカーにとっては異端審判ものの本であり、電気を絶対的な神と信じて疑わぬ現代人にとっても内容はかなりショッキングだろうが、しかしここに書かれてあることの多くが、プリミティブな文化のなかで暮らす人たちには当然のように受けとめられているものばかりだ。彼らの多くが人間の精神を司るものが自然界にあまねく存在するある種の電気的なエネルギーであることを本能的に知覚しており、その力は各人の健康な精神・肉体の許容量に応じて自然界から取り込んで使うべきものであって、わたしたちの文明を根底で支えている大量に生産され・消費される人工的な電気の力は、その自然な電気的エネルギーとどこかで激しく衝突するものであることを知っているのだ。おそらく今というときは、健康な精神生活と電気の役割について考え直しのはじまるときなのであろう」



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