田園都市と千年王国[詳細]
彼らは救いを待っている——精神都市試論
キリスト教国の精神都市は、千年王国思想にその出自を求めることができる。
カトリック教会の後千年王国思想では、現在の地上に千年王国はすでに実現されていると解釈され、プロテスタント教会の前千年王国思想では、キリストの再臨とともに地上に新たなイェルサレムが実現されると信じられた。すなわちプロテスタント教会の信者たちにとっては、未だに千年王国は到来していないのだ。プロテスタント教会の信徒はキリスト再臨を準備するために、浄化されたユートピアとしての理想都市を建設したのだ。こうして新大陸ではピューリタンや様々な宗教を背景として理想的な精神都市が構築された。それが後年に世俗化され、田園都市の誕生を準備した。
田園都市とは、地上に降りてきた「神の国」の末裔だったのだ。
■概要
第I部 イギリス田園都市と心霊主義—星辰都市と円環の形而上学
宗教改革がもたらしたイギリスにおけるダイナミックな精神世界の歴史の変容を、精神都市史の視座から捉えなおす。
第II部 アメリカ田園都市とピューリタニズム—千年王国思想からテクノロジカル・ユートピアへ
アメリカの都市の精神性を決定付けた二つの基本的要因に基づいて新世界の都市の歴史を辿り、そこからどのような精神都市が生み出されたのかを検証する。
第III部 ドイツ田園都市とドイツ神秘主義—ドイツ敬虔主義の都市と正方形の形而上学
ドイツの精神性を決定付けたドイツ神秘主義の精神世界を論じ、その精神世界が反映された独自の都市空間について具体的に明らかにしていく。
第IV部 ブルーノ・タウト『都市の冠』と千年王国思想—精神都市史からみたドイツ田園都市の源流
20世紀ドイツ近代に焦点を絞り、ドイツ精神史と都市の関係をあらためて検証する。それを踏まえてブルーノ・タウトの提唱した田園都市の新たな解釈を精神都市の視座から試みる。
■目次 |
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第I部 イギリス田園都市と心霊主義─星辰都市と円環の形而上学
第1章 マニエリスム文学と円環の形而上学
第1節 シェーアバルトとマニエリスム文学1 パウル・シェーアバルトの『小遊星物語』[1913] 2 マニエリスム文学と円環
第2節 イギリス一七世紀の形而上詩
1 イギリスのマニエリスム文学 2 ジョン・ダンの形而上詩における円環
3 ヘンリー・ヴォーンの神秘主義的世界観 4 アンドリュー・マーヴェルの連鎖する円環
第2章 円環の世界観とその系譜
第1節 円環に表象された世界観1 円環の形而上学 2 古代ギリシアにおける円環の宇宙観
3 キリスト教における円環の階層的宇宙観
第2節 存在の大いなる連鎖
1 宇宙の階層秩序と世界観 2 ルネサンスに顕現した階層秩序 3 一七世紀の新しい宇宙
第3節 円環的世界観の終焉
1 一八世紀啓蒙主義前夜のイギリス 2 中世の終わりの終わり
第3章 ユートピア都市と星辰建築
第1節 天上の世界と円環の形而上学1 天国と地獄 2 エデンの園
第2節 形而上詩人の庭園
1 マーヴェルの庭 2 ジョン・ダンの庭 3 ベーコンの庭
第3節 植物園と占星術
1 星辰と植物 2 植物園と占星術
第4節 世界劇場と記憶術
1 記憶術と建築 2 ウィトルウィウスと劇場建築
3 エリザベス朝の円形劇場と記憶術 4 世界劇場としてのグローブ座
第5節 ユートピア都市と記憶の円環
1 ユートピア都市の円環構造 2 カンパネッラの『太陽の都』[1602]
3 アンドレーエの『クリスティアノポリス』[1619] 4 ユートピア都市と記憶術
5 コメニウスと汎智学
第4章 イギリス世紀末と心霊主義
第1節 人間中心主義の時代1 神中心の時代からの脱却 2 内省化する世界観
3 キリスト教から心霊主義へ 4 ロマン主義と円環の形而上学 5 ウィリアム・ブレイク
第2節 世紀末イギリスと心霊主義
1 世紀末イギリスの理想主義運動 2 新ロマン主義と唯美主義
3 心霊主義の時代 4 心霊主義に陥った人々
第5章 イギリス田園都市運動と心霊主義
第1節 新教育運動と神智学1 イギリス近代教育運動の歴史 2 フェビアン協会と神智学 3 新教育運動と神智学
第2節 田園都市運動と神智学
1 田園都市協会と新教育運動 2 田園都市運動と心霊主義
3 田園都市における神智学教育
第6章 ハワードの『明日の田園都市』と心霊主義
第1節 『明日の田園都市』におけるモダニズム1 ハワードと心霊主義
第2節 『明日の田園都市』の成立とその背景
1 ホームコロニーと土地共同所有制度 2 出版されなかった『マスターキー』
第3節 田園都市のダイアグラムと心霊主義
1 ガーデン 2 都市と田舎の結婚 3 衛星都市 4 モダニズムと精神都市
第II部 アメリカ田園都市とピューリタニズム
─千年王国思想からテクノロジカル・ユートピアへ
第1章 ピューリタニズムにおける宗教共同体
第1節 ピューリタン革命と千年王国思想1 ピューリタンとはなにか 2 千年王国思想とその精神世界
第2節 アメリカ植民地と神権政治
1 新世界への移民の歴史 2 イングランド国教会派の都市ジェイムズタウン
3 ピューリタンの都市プリマス 4 ピューリタンのマサチューセッツ港湾都市
第3節 フィラデルフィアの都市と精神世界
1 クエーカー教と宗教改革 2 クエーカーの都市フィラデルフィア
第4節 予型論としてのピューリタンの理想都市
1 予型論とキリスト教 2 アメリカ植民都市と予型論
第5節 ピューリタニズムの頽廃
1 ピューリタンの世俗化 2 第一次覚醒運動[1730–1750]
3 第二次覚醒運動[1790–1840]
第2章 ウィルダネスとフロンティア精神
第1節 ウィルダネスとアメリカ精神1 ピューリタニズムにおける自然観 2 神の予型論としてのウィルダネス
3 アメリカ精神とウィルダネス
第2節 西部開拓とフロンティア精神
1 西部開拓 2 フロンティア精神の形成
第3節 トーマス・ジェファソンの農本思想
1 自営農民思想 2 ホームステッド法 3 ジェファソンの農本民主主義
第3章 アメリカン・ルネサンス[超絶主義と社会主義共同体]
第1節 理神論から自然哲学へ1 源泉としての理神論 2 コットン・マザー
第2節 自然神学からユニテリアニズムへ
1 理神論から自然神学へ 2 ユニテリアニズムと自由神学
第3節 アメリカ独自の精神世界の誕生
1 エマソンの超絶主義 2 超絶主義と「透明な眼球」 3 超絶主義を支えた思想
第4節 超絶主義とユートピア共同体
1 宗教共同体から社会科学共同体へ 2 ブルック・ファーム[1841–1847]
3 フルートランズ[1843–1844]
第4章 アメリカン・ルネサンスとハドソン・リヴァー派
第1節 ハドソン・リヴァー派と風景画1 ハドソン・リヴァー派の誕生 2 ハドソン・リヴァー派の風景画
第2節 ウィルダネスからピクチャレスクへ
1 ピクチャレスクの時代 2 ピクチャレスクのイデオロギー
第3節 地域主義とナショナリズム
1 地域主義と風景画 2 ピクチャレスクからナショナリズムへ
第5章 アメリカ文学とスピリチュアリズム
第1節 ソローの原始主義とウィルダネス1 ソローと超絶主義 2 『ウォールデン』と原始主義 3 ソローと東洋思想
第2節 ピューリタニズムの精神的遺産
1 文学とピューリタニズム 2 ホーソーンの『緋文字』 3 メルヴィルの『白鯨』
第3節 アメリカとスピリチュアリズム
1 アメリカの心霊主義の歴史 2 メスメリズムと超絶主義
第4節 文学のなかのスピリチュアリズム
1 ホーソーンの『ブライズデイル・ロマンス』
2 マーク・トウェインの『アメリカの爵位権主張者』
第6章 アメリカ田園墓地と生活改革運動
第1節 生活改革運動の時代1 ジャクソン民主主義 2 生活改革運動
第2節 ピューリタニズムの死生観の変容
1 ジョージ・ワシントンの死 2 追悼画とピューリタニズム
第3節 アメリカ田園墓地の誕生
1 新しい死生観と墓地 2 田園墓地の誕生
3 最初の田園墓地マウント・オーバーン
第4節 アメリカ田園墓地の空間
1 追悼画とピクチャレスク 2 ピクチャレスクと地域主義 3 家族墓
第5節 アメリカ田園墓地における理想社会
1 自発的結社と田園墓地 2 教育と道徳の啓蒙の場としての田園墓地
3 田園墓地と千年王国思想
第7章 アメリカ田園都市の誕生
第1節 郊外ブルジョア・ユートピア1 農本主義から都市の時代へ 2 都市から郊外へ 3 郊外ユートピア
4 ピクチャレスクな生活
第2節 アメリカ田園都市の誕生
1 「腐敗したヨーロッパ」からの離脱 2 社会科学とタウンシップ
第3節 アメリカ田園都市の展開
1 最初の田園都市リヴァーサイド 2 田園都市の歴史
第4節 アメリカ田園都市の終焉
1 ピューリタニズムとウィルダネスの遺物
2 空間デザインから包括的国家戦略としての都市へ
第8章 世紀転換期のユートピア文学とテクノロジカル・ユートピア
第1節 テクノロジーの時代1 フロンティアの消滅と農本主義の終焉 2 農業都市から一〇〇万都市の時代へ
3 農業からテクノロジーの時代へ
第2節 シカゴ万国博覧会と都市美運動
1 コロンブス記念シカゴ万国博覧会 2 ホワイト・シティーの衝撃
3 シティー・ビューティフィル運動
第3節 テクノロジカル・ユートピア
1 建設されたユートピア 2 アメリカのテクノロジカル・ユートピア
3 プルマン・タウン[1881–1885]
第4節 世紀転換期のユートピア文学
1 ユートピア文学の時代 2 ユートピアとディストピア
第9章 ベラミー『顧りみれば』とテクノロジカル・ユートピア
第1節 エドワード・ベラミーの『顧りみれば』1 エドワード・ベラミー 2 ベラミーの『顧りみれば』 3 『顧りみれば』の未来社会
4 ベラミーの『一体の宗教』 5 『顧りみれば』とピューリタニズム
第2節 ベラミーと社会改革運動
1 社会改革の時代 2 ベラミー・クラブと社会改革運動
第3節 イギリス田園都市とアメリカ
1 ハワードとアメリカ 2 ハワードの『明日の田園都市』とベラミー
3 モリスの『ユートピアだより』とベラミー
第III部 ドイツ田園都市とドイツ神秘主義
─ドイツ敬虔主義の都市と正方形の形而上学
第1章 ドイツ精神史の淵源としてのドイツ神秘主義
第1節 西欧思想史のなかのドイツ神秘主義1 プラトン主義とアリストテレス主義 2 信仰と理性における霊性
第2節 ヨーロッパ霊性の系譜と霊的共同体
1 キリスト教における霊性 2 神秘的合一と古代神秘主義
3 ドイツ神秘主義における霊的共同体
第3節 神の創った言葉と「ドイツ的なもの」
1 聴くための言葉の宗教 2 ドイツ語と神秘主義 3 言葉から霊性へ
第2章 ライン神秘主義とマイスター・エックハルト
第1節 キリスト教会の刷新と修道院1 原始キリスト教への回帰 2 聖ベネディクトゥス戒律
第2節 ラインラント地方と花嫁神秘主義
1 ラインラント地方と神秘主義 2 ベギン派、俗から聖への侵犯
3 花嫁神秘主義と「雅歌」 4 花嫁神秘主義と霊的文学
第3節 マイスター・エックハルトとドイツ神秘主義
1 マイスター・エックハルト 2 マイスター・エックハルトの思想
3 ドイツ神秘主義の系譜
第4節 マルティン・ルターとドイツ神秘主義
1 ウィリアム・オッカムと唯名論 2 ルターの宗教改革とドイツ神秘主義
3 宗教改革後の社会
第3章 ボヘミア王国の宗教改革とボヘミア兄弟団
第1節 ヨーロッパ最初の宗教改革1 ボヘミア王国の千年王国思想 2 ヤン・フスと宗教改革 3 ターボル派と千年王国思想
第2節 ボヘミア兄弟団とコメニウス
1 ボヘミア福音派への弾圧 2 ボヘミア兄弟団の誕生 3 コメニウスとボヘミア兄弟団
第4章 ネーデルラント神秘主義とドイツ敬虔主義
第1節 ネーデルラント神秘主義とドイツ神秘主義1 ネーデルラントとラインラント地方
2 ネーデルラントの「新しい敬虔」とドイツ神秘主義
第2節 ネーデルラント共同生活兄弟団
1 「新しい敬虔」デヴォーツィオ・モデルナの誕生
2 デヴォーツィオ・モデルナと共同生活兄弟団 3 共同生活兄弟団の終焉
第3節 ラバディ主義とドイツ神秘主義
1 ラバディ主義とネーデルラント改革派 2 ラバディ主義とドイツ敬虔主義
第5章 シレジア神秘主義とヤーコプ・ベーメ
第1節 シレジア地方におけるルター派の展開1 シレジア地方の異端者たち 2 カスパール・シュヴェンクフェルト
第2節 ドイツ自然哲学を準備した人々
1 パラケルススの星辰宇宙論 2 ヴァレンティン・ヴァイゲルの霊的自然観
第3節 ヤーコプ・ベーメドイツ初の哲学者
1 ヤーコプ・ベーメと神秘体験 2 ヤーコプ・ベーメの生成の自然哲学
3 ヤーコプ・ベーメの影響
第6章 ドイツ敬虔主義とヘルンフート派の誕生
第1節 ラディカル敬虔主義と神秘主義1 ドイツ敬虔主義の精神世界 2 ドイツ敬虔主義の誕生
3 フリードリヒ・クリストフ・エーティンガーの共同体
4 ドイツ敬虔主義とネーデルラント
第2節 ドイツ敬虔主義思想の確立
1 ヨハン・アルント 2 フィリップ・ヤーコプ・シュペーナー
3 アウグスト・ヘルマン・フランケ 4 ゴットフリート・アルノルト
第3節 ツィンツェンドルフ伯爵とモラヴィア兄弟団
1 ニコラウス・ルートヴィヒ・ツィンツェンドルフ伯爵 2 モラヴィア兄弟団との出会い
3 ヘルンフート同胞教団の誕生 4 ヘルンフート派の海外展開
第4節 フィラデルフィア協会とドイツ敬虔主義
1 フィラデルフィア協会の思想 2 フィラデルフィア協会の誕生
3 ドイツにおけるフィラデルフィア協会 4 ペーターゼン夫妻とフィラデルフィア協会
5 『ベルレブルク聖書』とフィラデルフィア協会
第7章 ドイツ観念論とドイツ・ロマン主義
第1節 ドイツ敬虔主義からドイツ観念論へ1 「神なき世界」の神 2 ドイツ敬虔主義と一八世紀ドイツ思想
3 カントとドイツ敬虔主義 4 ヘーゲルにおける霊性の世俗化
第2節 ドイツ観念論から新しい自然哲学へ
1 新しい自然哲学とドイツ敬虔主義 2 ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ
3 シェリングの「世界霊」 4 シュライエルマッハーの「共和の霊」
第3節 ドイツ自然哲学からドイツ・ロマン主義へ
1 ドイツ・ロマン主義へ解放された精神 2 ノヴァーリスと詩的共同体
第8章 精神世界の共同体のための都市
第1節 キリスト教会精神史における共同体1 エクレーシアと共同体 2 聖アウグスティヌスの『神の国』
3 原始キリスト教の共同体 4 聖餐式と共同体
第2節 分離派による精神都市
1 分離派と精神共同体 2 エフラタにおける都市の精神世界
3 ツォアルにおける都市の精神世界 4 シェーカーにおける都市の精神世界
第9章 プロテスタンティズムの正方形の形而上学
第1節 キリスト教の空間概念1 カトリック教会の階層的円形空間の概念 2 プロテスタント教会の「方形秩序」の概念
第2節 プロテスタンティズムの正方形の都市空間の源流
1 デューラーの正方形の都市 2 クリスティアノポリスの都市空間
第3節 ユーグノー亡命者のための精神都市
1 フロイデンシュタトの都市空間 2 オノルツバッハの都市空間
3 ユーグノーから敬虔主義の理想都市へ
第10章 実現したユートピア、ニューヘイヴン
第1節 「神の国」と終末思想に基づく共同体1 「ヨハネの黙示録」と千年王国思想 2 前千年王国思想と後千年王国思想
第2節 千年王国思想と契約神学共同体
1 ピューリタン革命と迫害の歴史 2 会衆派とピューリタニズム
3 契約神学の共同体 4 神権政治と契約国家
第3節 理想都市ニューヘイヴンの誕生
1 ジョン・コットンと会衆派 2 ダヴェンポートの理想都市
3 ハートリプとダヴェンポート
第4節 聖書のなかに描かれた理想都市
1 聖書のなかの都市【1】「民数記」 2 聖書のなかの都市【2】「ヨハネの黙示録」
3 聖書のなかの都市【3】「エゼキエル書」
第5節 イェルサレムのソロモン神殿とニューヘイヴン
1 イェルサレムの都市の歴史 2 ソロモン神殿の再建とフェリペII世
3 フェリペII世の「インディアス法」における植民都市の空間
4 「神の国」ニューヘイヴンの誕生 5 聖書の予型論の都市としてのニューヘイヴン
第11章 ドイツ初の移民都市ジャーマンタウン
第1節 ドイツの海外移民の歴史1 プファルツ地方とドイツ移民 2 ドイツ移民の終焉
第2節 移民都市ジャーマンタウン
1 ドイツ人の移民の歴史 2 初のドイツ移民都市ジャーマンタウンの誕生
第3節 霊感派とアマナ協会の都市
1 霊感派の誕生 2 アマナ協会と移民都市
第12章 ヘルンフート派の精神世界と都市[1]ヨーロッパ大陸
第1節 ヘルンフート派の都市政策1 ヘルンフート派の国内活動
第2節 ヘルンフート派の建築設計管理機構
1 ヘルンフート派の精神建築家ゲルスドルフ 2 ヘルンフート派の建築デザイン
3 ヘルンフート派の平等の精神
第3節 ヘルンフート派の都市
1 格子状の空間構造と平等の精神 2 中央広場の空間
3 墓地 4 ヘルンフート派の理想都市
第4節 ヘルンフート派の実現された理想都市
1 ヘルンフート[1722] 2 ヘルンハーク[1738] 3 ニースキー[1742]
4 グナーデンフライ[1743] 5 グナーデンベルク[1743]
6 グナーダウ[1767] 7 ケーニヒスフェルト[1807] 8 ザレプタ[1755]
9 その他のヘルンフート派の都市
第13章 ヘルンフート派の精神世界と都市[2]アメリカ大陸
第1節 ジョージア州の都市1 植民都市サバンナの歴史 2 サバンナのヘルンフート派[1737–1740]
3 エーベネザー[1735]/ニューエーベネザー[1736]
第2節 ペンシルヴェニア州の都市
1 ベスレヘム[1741–1771] 2 ナザレス[1742] 3 リティッツ[1759]
第3節 ノースカロライナ州の都市
1 ベサバラ[1753]/ベサニア[1759] 2 セイレム[1766]
3 ヘルンフート派の精神世界
第14章 ラップ主義者と精神都市
第1節 ヨハン・ゲオルグ・ラップの精神世界1 ラディカル敬虔主義から分離派へ 2 ラップの精神世界とドイツ神秘主義
第2節 ラップ主義者たちの精神都市
1 ハーモニー・ソサエティ 2 ハーモニー[1805–1815]
3 ニュー・ハーモニー[1815–1825] 4 ロバート・オーエン
5 エコノミー[1825–1905]
第3節 最後の千年王国[ナヴーとヴィクトリア]
1 モルモン教徒の理想都市ナヴー[1838]
2 バッキンガムの理想都市ヴィクトリア[1849]
第IV部 ブルーノ・タウト『都市の冠』と千年王国思想
─精神都市史からみたドイツ田園都市の源流
第1章 ドイツ民族主義の精神世界
第1節 新敬虔主義から反ユダヤ主義へ1 世紀転換期のドイツ社会 2 生活改革運動と世紀転換期社会
3 世紀転換期のキリスト教会精神世界 4 新敬虔主義運動とゲマインシャフト運動
第2節 反ユダヤ主義
1 反ユダヤ主義を準備した社会背景 2 反資本主義としての反ユダヤ主義
第3節 ヴィルヘルム帝政時代の民族主義の萌芽
1 ヴィルヘルム帝政時代の社会 2 ルターの宗教改革から民族主義へ
3 ルター主義の新たな展開 4 民族主義の出現
第4節 民族主義の精神世界と都市
1 果樹園コロニー・エデン 2 ミットガルト 3 フライラント・ドネルスハーク
第2章 テオドール・フリッチ『未来の都市』
第1節 テオドール・フリッチの精神世界1 テオドール・フリッチと反ユダヤ主義 2 『ハンマー』と執筆活動
3 反ユダヤ組織[ハンマー同盟] 4 民族主義共同体[ハイムラント]
第2節 フリッチの『未来の都市』
1 田園都市思想と反ユダヤ主義 2 フリッチの田園都市の空間構造
第3章 ドイツ田園都市運動と精神世界
第1節 海外移民から国内コロニーの時代へ1 海外移民の時代 2 国内コロニーの時代
第2節 ドイツ田園都市協会
1 ランダウアーと「新しい共同体」 2 ドイツ田園都市協会の誕生
3 ドイツ田園都市思想の終焉 4 田園都市ヘレラウ 5 神に代わる「リズム学校」
第4章 ブルーノ・タウト『都市の冠』
第1節 『都市の冠』とドイツ神秘主義1 シェーアバルトの「建築の黙示録」 2 ベーネとゴシック芸術論
3 『都市の冠』とは何か 4 「冠」に託された精神世界
5 『都市の冠』とドイツ神秘主義 6 シェーアバルトの「死の宮殿」
第2節 『都市の冠』と千年王国思想
1 「都市の冠」の空間構造 2 『都市の冠』と建築の黙示録
第5章 ドイツ精神都市の終焉
1 ドイツにおける精神世界の終焉 2 ドイツ田園都市とドイツ神秘主義後書 精神都市から田園都市へ
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