福井栄一 の古典語りシリーズ完結
6月の新刊
『鳥禽秘抄』にて、上方文化評論家、福井栄一さんの古典語りシリーズがひとまず完結。ちょっと不思議で怪しい話を古典から集めたシリーズで、動物(十二支とそれ以外)、人体、虫、魚、植物、鳥の7冊が揃いました。
造本はB6判変型・丸フランス装で統一していますが、見返しの紙や、目次などの薄紙、しおりの色が変わり、楽しみの一つです。厚さはエピソードの量によって凸凹するのもご愛嬌。ぜひシリーズでお揃ください。
十二支妖異譚(じゅうにしよういたん) 2020.11刊行/定価 本体 1800円+税 /ISBN978-4-87502-522-1 子、丑、寅…と親しまれている十二支の動物たちも、ときに妖しく不気味な貌を見せる。その刹那を、記紀神話、説話など古典から切り取ったアンソロジー。怖いことは、往々にして愉しい。 |
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解體珍書(かいたいちんしょ) 2021.10 刊行/定価 本体 1600円+税 /ISBN978-4-87502-532-0 頭のてっぺんからつま先まで、人体にまつわる怪談・奇譚・珍談を、古典文学から集めて現代語訳。妖しくて愉しいカラダのフシギをときあかす。 |
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蟲虫双紙(むしむしそうし) 2022.4 刊行/定価 本体 1700円+税 /ISBN978-4-87502-541-2 せみ(蝉)やしらみ(虱)などの六脚ばかりか、なめくじ(蛞蝓)、とかげ(蜥蜴)、くも(蜘蛛)まで、虫にまつわる奇譚を古典文学から集めて現代語訳。好きも嫌いも魅了する、虫の話の標本箱。 |
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幻談水族巻 (げんだんすいぞくかん) 2022.6 刊行/定価 本体 1700円+税 /ISBN978-4-87502-543-6 魔物の化身か、神仏の使者か。古事記をはじめとした古典から、水にゆかりの深い生き物たちの奇譚を精選して現代語訳。小蟹の行進、亀入道、酒に酔う鯛など、妖しい物語が詰まった本の玉手箱。 |
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十二支外伝(じゅうにしがいでん) 2022.11刊行/定価 本体 2400円+税 /ISBN978-4-87502-550-4 十二支ばかりがなぜ偉い。猫や狐に鯨、はたまた獅子や人魚まで、十二支になれなかった動物たちの怪異譚を収集。波乱万丈、奇妙奇天烈、夢の舞台の幕が開く。 |
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本草奇説(ほんぞうきせつ) 2023.4 刊行/定価 本体 1800円+税 /ISBN978-4-87502-554-2 邪を避ける桃、人をうむ竹、死者を引きとめる梅。草や花や木にまつわる、不思議で奇妙で滑稽な怪奇譚。竹取物語や古事記から、あまり知られていない説話まで45の短編が大集合。 |
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鳥禽秘抄(ちょうきんひしょう) 2023.6刊行【最新刊】/定価 本体 2100円+税 /ISBN978-4-87502-555-9 羽ばたく鳥は常世の理に囚われない。トンビが龍を連れ去り、青菜がスズメになり、山野のクジャクは齢100を超える。古典より鳥たちの不可思議な話を集めた怪奇譚。 |