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■目次より | ▲ |
第1章 序章 1 火星の生命探査計画にはじまる 2 地球生命への新たな視座 3 ガイア仮説の誕生 第2章 太初に 1 過酷な環境下での生命の出発 2 生命活動と大気の循環 3 生命圏による環境調整 4 嫌気性の世界と危機の克服 第3章 ガイアの認知 1 ガイアの仕事と偶然の産物のちがい 2 平衡世界と生命なき安定状態 3 生きている世界 4 ガイアの死についての思考実験 5 SF「ネッシン博士の異常な愛情」 第4章 サイバネティックス 1 直立作業のサイバネティックス 2 直線論理から循環論理へ 3 体温調節とホメオスタシス 4 ガイアの自動制御システム 5 正と負のフィードバック 6 情報と自由エネルギー 第5章 現在の大気圏 1 宇宙空間からの地球像 2 大気圏の構成 3 酸素と生命圏 4 メタンの機能 5 亜硫化窒素とアンモニア 6 窒素ガスと微量ガス 7 二酸化炭素と水蒸気 第6章 海 1 〈水球〉としてのガイア 2 海はなぜ塩からいのか 3 生きた細胞と塩分 4 海はなぜもっと塩からくないのか 5 ガイアの塩分コントロール 6 硫黄収支の謎を追う 7 海洋開発の前に 第7章 ガイアと人間:汚染問題 1 「昔はよかった」の呪縛を超えて 2 自然界の汚染物質 3 地球と生命を脅かすもの 4 オゾンを消衰させるもの 5 ガイアと調和するテクノロジー 6 海洋農場の危険性 7 全地球的な目くばりを 第8章 ガイアのなかに生きる 1 人間中心の生態学を超えて 2 ガイアの制御プロセス 3 ガイアの健康を保つために 4 人間の歴史と全地球的環境 5 都会の科学者によるモデル操作の限界 6 オルタナティヴ・テクノロジーの可能性 第9章 エピローグ 1 思考・感情とガイア 2 パートナーの一員としての人間 3 ガイアと知性 4 われわれの中のガイアのめざめ |
■著者紹介:ジェームズ・ラヴロック James E. Lovelock | ▲ |
1919年生まれ。1941年マンチェスター大学を化学者として卒業。ロンドン大学で生物物理学の博士号を取得。衛生学・熱帯医学においても博士となる。ハーバード大学医学部研究員、ベイラー大学医学部・化学教授等をへて現在にいたるまでフリー。NASAの宇宙計画のコンサルタントとして、火星の生命探査計画に参画したことが「ガイア仮説」誕生の契機となる。本書(1979)では「仮説」として提示した考察を『ガイアの時代』(1988)では「ガイア理論」として発展させる。 1974年よりロイヤルソサエティ会員。また英国レディング大学のサイバネティックス学部客員教授および海洋生物学協会会長、オックスフォード大学グリーン・カレッジ客員教授などを歴任。ガス・クロマトグラフィーの専門家で、彼の発明した電子捕獲検出器は、環境分析に革命をもたらした。1997年、ブループラネット賞(旭硝子財団)受賞。 |
■関連図書 | ▲ |
・ガイアの時代 地球生命圏の進化 J・ラヴロック 2400円 |
■関連WEB | ▲ |
◎いよいよラヴロック博士登場の「地球交響曲第四番」2003年上映予定 https://www.gaiasymphony.com/network.html ◎hotwiredに掲載された星川淳氏による著者インタビュー(2000年末) https://www.hotwired.co.jp/ecowire/interview/010123/textonly.html ◎旭硝子財団によるブループラネット賞受賞者(ラヴロック博士)プロフィール https://www.af-info.or.jp/jpn/honor/hot/jnrlov.html |
■関連図書 | ▲ |
◎『日本経済新聞』(2000年3月12日) 琉球列島の一つ、宮古島を北に向かうと、唐突に風車の林立する岬が現れる。風力発電装置だ。地球への負荷を少なくするエネルギーへの試みは、今やいろいろな場所で様々に取り組まれている。こんな動きの大きな源流になったのが、著者が提唱した「ガイア仮説」だ。地球は一つの生命とみなしてよく、生命にふさわしい場所であり続けるように自己調節しているのではないか。この仮説の理論化を、生物学、大気分析、海洋学など諸科学のデータを総合しながら本書で試みた。いま地球環境が気になる人の胸にまず浮かぶイメージは、ここに描かれた一つの生命体としての地球である。発表当時は異端視された本書の思想も、九〇年代以降、追い風を受けている。それだけ地球の痛みが進んでしまったからなのだろうか。(濫) |
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