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ジェンダーと科学[詳細]
愛・母子関係・科学の将来二人が一つになって永遠の高みをめざすプラトン的愛のかたちは失われたのか。 近代科学の勃興期、ベーコンは女性的自然をどうとらえたか。 母との関係性は、男の子、女の子に それぞれどのような性の意識をもたらすのか。 現代科学の理論は、ほんとうに客観的に成立するのか。 フェミニズム、科学、心理学など、さまざまなジャンルから、 ジェンダーに色づけされた科学の本質を暴く挑発的論文集。 |
■目次より
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序 第1部 精神と自然の結びつきの変容 第1章 プラトンの認識論における愛と性 真理へ導くエロス/階層性を内包する少年愛/物質的自然への攻撃 第2章 ベーコンの科学 ——支配と服従のわざ ベーコンの隠喩/時間の雄々しき誕生/解釈と結論 第3章 近代科学の誕生における精神と理性 新しい科学/ヘルメス思想から機械論へ/ルネサンス錬金術の衰退/科学と魔女/ 魔術(ウィッチクラフト)とセクシュアリティ/ジェンダー・イデオロギーの変容/科学の意味 第2部 主体と対象の内的世界 第4章 ジェンダーと科学 客観性の発達/ジェンダー認識の発達/科学者像の発達/結論 第5章 動的な自律 ——主体としての対象 自律の意味/支配/自律とジェンダー/父親の権威/結論 第6章 動的な客観性 ——愛、力、知識 第3部 科学の創出における理論、実践、イデオロギー 第7章 現代物理学における認識の抑圧 第8章 細胞粘菌の集合理論におけるペースメーカー概念の威力 第9章 もう一つの世界 複雑さと違い/認識と知覚/知識とはなにか/転移とセントラルドグマ/ジェンダーの問題 エピローグ 訳者あとがき 参考文献 人名索引 |
■著者紹介: エヴリン・フォックス・ケラーEvelyn Fox Keller | ▲ |
1936年ニューヨーク生まれ。ハーバード大学で物理学の博士号を取得。理論物理学、数理生物学を専攻。ノースイースタン大学で数学・人文科学の教授、カリフォルニア大学バークレー校では、科学史の学際的プログラムにおける修辞学、女性問題の教授を勤め、現在はマサチューセッツ工科大学の科学・技術・社会の学際的プログラムの教授を勤める。1992年、すぐれて創造的な業績に対し贈られることで有名なマッカーサー賞を受賞。邦訳にバーバラ・マクリントックの評伝『動く遺伝子—トウモロコシとノーベル賞』(晶文社)がある。 ■訳者紹介 :幾島幸子(いくしま・さちこ) 1951年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。「ニューズウィーク」をはじめとする雑誌や単行本の翻訳を数多く手がける一方、翻訳学校講師、法政大学非常勤講師を勤める。『形の冒険』『生命のニューサイエンス』(共訳)や、『エチカル・アニマル』(いずれも工作舎)などの科学ジャンルから、『レイプ・男からの発言』(共訳・筑摩書房)などの女性問題や子ども、エコロジー、「老い」まで、幅広いテーマに携わる。 :川島慶子(かわしま・けいこ) 1959年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科科学史科学基礎論博士課程単位取得退学。フランス高等社会科学学院D・E・A課程修了。現在、名古屋工業大学助教授。大学院生時代より、「ジェンダーと科学」の視点から18世紀フランス科学を見直す作業を続け、『化学史研究』『現代思想』『日本18世紀学会年報』などに発表。その一連の成果をまとめた著書『エミリー・デュ・シャトレとマリー・ラヴワジエ』(東京大学出版会 2005)により、2006年度の女性史青山なを賞受賞。スペイン・サラゴサ大学理学部数学科主催の連続講演(1995)や、フランス国立図書館主催のデュ・シャトレ夫人展(2006)カタログ制作にただ一人の日本人研究者として参加するなど、国内外での活動も多岐にわたる。 |
■ジェンダーと科学を考える関連図書 (税別) | ▲ |
・科学史から消された女性たち ロンダ・シービンガー 4800円 ・女性を弄ぶ博物学 ロンダ・シービンガー 3200円 ・セックスの発明 トマス・ラカー 4800円 ・女性を捏造した男たち シンシア・E・ラセット 3200円 ・お母さん、ノーベル賞をもらう S・B・マグレイン 2800円 ・二人のアインシュタイン D・トルブホヴィッチ=ギュリッチ 2400円 ・ジェンダーの神話 アン・ファウスト-スターリング 2816円 ・セックス&ブレイン ジョー・ダーデン=スミスほか 1900円 ・NASA/トレック コンスタンス・ペンリー 1900円 ・自然の死 キャロリン・マーチャント 3800円 |
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