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非常の知[詳細]

物理学の概念や考え方の変化に対する個人的な体験を生き生きと語ってくれた
ウェルナー・ハイゼンベルク


いかなるものも基本的なものとして受け入れるべきでないことを教えてくれた、
ジェフリー・チュー

科学への関わりを放棄することなく思考を超越することを教えてくれた、
J・クリシュナムルティ
アラン・ワッツ

生命を中心に据えることでわたしの世界観を広げてくれた、
グレゴリー・ベイトソン

人間の意識を広い範囲にわたって探求するようし向けてくれた、
スタニフ・グロフR・D・レイン

健康と治癒の新しい道を示してくれた、
マーガレット・ロック
カール・サイモントン

未来に対して同じエコロジカルな視点を共有する、
E・F・シューマッハーヘイゼル・ヘンダーソン

グローバルな相互依存性の意識を豊かなものにしてくれた、
インディラ・ガンジー


本書はわたしを鼓舞し、わたしを助け、わたしの研究を支えてくれた
多くのすばらしい人々との出会いの話である。

(本書「はじめに」より )


■目次より

第Ⅰ章 獅子哮吼(こうく)する ウエルナー・ハイゼンベルク/ジッドゥ・クリシュナムルティ
    『現代物理学の思想』との出会い/60年代体験/アラン・ワッツの流儀/
    ジッドゥ・クリシュナムルティの講義/物理学と神秘主義の相似性/
    菩薩の時代とタオイズムへの接近/アムステルダムにおける物理学と対抗文化/
    シヴァのダンス/ハイゼンベルクとの対話/『タオ自然学』を書く

第Ⅱ章 基盤なき世界 ジェフリー・チュー
    基本的実在の否定/ブーツストラップと仏教/ハイゼンベルクとヴェネツィアーノ/
    チューとの対話/時空をブーツストラップする/チューとデヴィッド・ボーム/
    関係のネットワーク/科学の将来

章 結び合わせるパターン グレゴリー・ベイトソン
    物理学思考からシステム思考へ/もう一つの箱/ベイトソンとの対話/物語/
    「結局どういうことなのか」/新しい精神(こころ)の概念/
    ロバート・リヴィングストンとの議論/ベイトソンの遺産

第Ⅳ章 同じ海を泳ぐ スタニスラフ・グロフ/R・D・レイン
    タオイストとしての実践/経験の政治学/人間無意識の諸領域/意識の作図学/
    ビッグサーのグロフを訪問する/意識研究と現代物理学を結ぶ橋/R・D・レインを体験する/
    心理学におけるパラダイム・シフト/エサレンでの交流/意識の相補性とグロフ・ブリージング/
    精神分裂症の源/サラゴサ会議での衝撃/意識と宇宙の構造的対応/二つの禅の流派

第Ⅴ章 バランスの探究 カール・サイモントン/マーガレット・ロック
    サイモントン夫妻との昼食/ロックをお茶に誘う/中国の病気=健康観/
    マンフレッド・ポーカートと〈気〉の正体を探る/東アジアの医学に学ぶ/
    癌の心身相関アプローチ/ホリスティック・ヘルスの基盤づくり/死の扱い/
    癌細胞は弱い/治癒のプロセス
    
第Ⅵ章 オルタナティヴな未来 E・F・シュマッハー/ヘイゼル・ヘンダーソン
    仏教経済学者の噂/シュマッハーとの対話/経済、エコロジー、政治/
    ジャーメイン・グリア:フェミニストの視座/
    キャロリン・マーチャント:フェミニズムとエコロジー/
    エイドリアン・リッチ:ラディカルなフェミニスト批評家/
    シャーリー・スプレトナック:フェミニズム、霊性、エコロジーの結合/
    ヘンダーソンをダイジェストする/経済学の終焉?/マルクスとエコロジー/
    ケインズ・モデルの限界/インフレーションの核心/「成功ほどの失敗はない」

第Ⅶ章 ビッグサー問答 グレゴリー・ベイトソン/アントニオ・ディマランタ/

            スタニスラフ・グロフ/ヘイゼル・ヘンダーソン/マーガレット・ロック/
            レオナード・シュレイン/カール・サイモントン
    七人のアドバイザーが集まる/病と健康の定義/文化的アンバランスと進化/
    医学は進歩したのか/細菌への対応/製薬産業の影/医師たち自身の不健康/サイモントン療法/
    数量化のジレンマ/治療師(ヒーラー)と医師/狂気とは何か/システムの病/  
    向精神性物質とユーモア/自己治療としての社会運動

第Ⅷ章 例外的な知恵 インディラ・ガンジー
    インドへの旅/ヴィムラ・パティールとの対話/インド芸術と精神性・霊性/
    ビスミラ・カーンとケルチャラ・モハパルタ/インディラ・ガンジーとの会見/
    もっとも注目すべき女性

付録:ダイヤグラム「ニューサイエンスの系譜と非常の知」





■著者紹介:フリッチョフ・カプラ Fritjof Capra

1939年、ウィーン生まれ。 66年、ウィーン大学で博士号取得。高エネルギー物理学者として、パリ大学、カリフォルニア大学、スタンフォード大学、ロンドン大学などで研究のかたわら教鞭をとる。75年刊行の『タオ自然学』が世界的ベストセラーになり、生き方じたいも転換。
エコロジカル・シンクタンク、エルムウッド研究所所長をへて、現在は、初等・中等教育の段階からエコロジー&システム論的な発想を普及するための Center for Ecoliteracy のディレクター。
邦訳書はほかに『エコロジカル・マネジメント』『ゼロ・エミッション』(以上、ダイヤモンド社)、『グリーン・ポリティックス』(青土社)、『新ターニング・ポイント』(工作舎)など。




■関連図書

タオ自然学  物理学の先端から東洋の世紀がはじまる F・カプラ 2200円
新ターニング・ポイント  ポストバブルの指針 F・カプラ 1900円
生命のニューサイエンス  形態形成場と行動の進化 R・シェルドレイク 2200円
身体化された心  エナクティブ認知科学と仏教思想 F・ヴァレラ 2800円
生命潮流  来たるべきものの予感 L・ワトソン 2200円
ホロン革命  個と全体のシステム論 A・ケストラー 2800円
自己組織化する宇宙  自然・生命・社会の創発的パラダイム E・ヤンツ 3200円
精神と物質 意識と科学的世界像をめぐる考察 E・シュレーディンガー 1900円
断片と全体 ホリスティックな世界観への実験的探究 D・ボーム 1900円
自然の死 科学革命と女・エコロジー C・マーチャント 2800円
地球生命圏 ガイアの原点 J・E・ラヴロック 2400円
ガイアの時代 
地球生命圏の進化 J・E・ラヴロック 2330円
脱・電脳生活  電気アレルギーの脅威 M・シャリス 2200円






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