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怪奇鳥獣図巻[詳細]

内容より監修者紹介関連図書


白澤(はくたく)、龍馬(りゅうば)、九尾狐(きゅうびこ)
狒狒(ひひ)、貘(ばく)……
全76種、極彩色の中国妖怪カタログ

大和絵になった『山海経』の世界

〓犬(しゃくけん)

不可思議な鳥獣、異様異体の鬼神たちが次々に登場する「怪奇鳥獣図巻」は、
江戸の無名の絵師によって描かれた極彩色の絵巻物。
中国古代の奇怪な博物誌『山海経』からの引用を中心としつつ、
来歴不明の「妖怪」たちも少なからず顔を見せる。
古代中国と江戸期日本のイマジネーションが交差する
幻の妖怪絵巻の全貌をオールカラーで初公開。


◆附録:『山海経存』全188図400余種の妖怪図(モノクロ)◆



■内容より

江戸時代に絵心のある人によって描かれた一巻の奇妙な絵巻物が残っている。『怪奇鳥獣図巻』と題したこの肉筆の絵巻には、76種の異容な鳥獣がつぎつぎ登場している。作者は明らかではないが、ただし、これらの怪獣奇鳥の生まれは疑いもなく、すべて中国大陸であった。どれもが江戸時代の人びとには目にすることのない怪異な鳥獣類であった。……それらの多くは江戸時代よりはるかの大むかし、中国の『山海経』という書物に姿を現わしている。『山海経』は古代中国に著わされた一種の地理誌であるが、そのなかに各地の山川に棲む怪異な姿の神々や妖怪たちが記録されている。(本書解説より)

燭陰(しょくいん) 白澤(はくたく) 天馬(てんば)



■監修者紹介:伊藤清司(いとう・せいじ)

1924年岩手県に生まれる。現在、杏林大学客員教授、慶應義塾大学・雲南大学各名誉教授。専攻は中国古代史、民族学。著書に『日本神話と中国神話』(学生社)、『中国の神獣悪鬼たち』(東方書店)、『中国古文化与日本』(雲南大学出版社)、『死者の棲む楽園』(角川書店)等がある。




■関連図書(表示価格は税別)

  • 鳥山石燕 画図百鬼夜行  高田衛監修 国書刊行会 7600円
  • 暁斎妖怪百景  河鍋暁斎画/多田克己編 国書刊行会 4000円
  • 国芳妖怪百景  歌川国芳画 国書刊行会 4000円
  • 絵本百物語  京極夏彦他文/多田克己編 国書刊行会 3800円
  • 妖怪図巻  京極夏彦文/多田克己編 国書刊行会 3800円
  • 図説日本の妖怪  岩井宏美監修 河出書房新社 1600円
  • 山海経  高馬三良=訳 平凡社ライブラリー 854円
  • 妖怪草紙  荒俣宏+小松和彦  工作舎 2800円
  • 本朝幻想文学縁起  荒俣宏  工作舎 2800円



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