形の文化誌[6] 花と華[詳細]
■目次より |
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講演
講演[1]染織における植物模様 長崎 巌
◎染織に表れる意匠化された植物模様と、エキゾチックな渡来文化の受容の仕方に見る日本人の感性。
講演[2]世界の花文化における万葉集の特質 湯浅浩史
◎『万葉集』には、古代人の花に対する感覚の高さや鋭さが表現されている。世界にも類のない「花を愛でる心」を読む。
講演[3]江戸の変化アサガオ──園芸美の追求 米田芳秋
◎江戸庶民の間で大ブームとなった日本独特の変化アサガオ。その園芸美への関心を、美麗な図譜とともに文化史的側面からさぐる。
講演[4]花と昆虫 湯本貴和
◎植物の面白さはその複雑な多様性にある。形態から見えてくる植物の驚異的な戦略とは?
feature articles 花と華
日本の紋様にみる花の造形 三井秀樹韓国の花紋の造形的考察──パルメット形式を中心に 金 孝卿
芸能における花の役割 渡辺知也
花 夏原晃子
球面上の花 小川多恵子+小川 泰
for-u-m 形の文化をめぐるエッセイと論文
なる・うむ・つくる宇宙 荒川 紘東洋からの衝撃6──日本の伝統芸術と建築対近代デザイン運動 ロバート・マンリー
造形ノート──「造形譜」への私的アプローチ 石垣 健
絵本に描かれたグレート・マザー 中川素子
星型多角形の文化と受容──聖と呪の象徴図形 再論 金子 務
軍艦“艦橋”の研究 辻元佳史
エミリ・ディキンスンとジョセフ・コーネルをめぐる七つの断片 小川正浩
生きている根、揺らぐ電場 岩淵 輝
哲学的思考の図的表現──三浦梅園の図を中心に 出原立子
形で見る世界の都市パターン 藤田志具麻
モンドリアンの作品にみるフラクタル幾何学 三井直樹
空間構成と意味──桂離宮庭園の場合 古川 博
構成主義と楽曲の形──エイトール・ヴィラ=ロボスのギター独奏曲における構成主義的性格 鈴木邦雄
知覚経験の本質──部分と全体について 福田真実
惑星が誘った形(二) 竹沢攻一
エドワード・ウィリアム・ゴドウィンのジャポニスム 門田園子
「場」のかたち──その構造と生成について 三倉克也
ピカソの折り紙を見たことがありますか? 桃谷好英
ペルセポリス残影──遺産・遺物からイメージされる古代ペルシャについての考察 吉永邦治
サンボにおける関節技の形 米田守重
知識と知恵 角田茂
万物照応の蓮華のコスモロジー 重田貴修
変わったかたちのモノロジー──中国少数民族の暮らしから あだちがびん
南京東路の光華──第一百貨商店のショーウインドー 渡辺良平
手の礼讚 桑原由里子
魂には形がある──5 マカダム幸子
形の四面体 キーワード解説
◎認識 小町谷朝生 猫と目
◎数理 宮崎興二 伏羲と女カと三+五=八
◎思想 金子 務 思想──世阿弥の花智と初心
◎表象 前田富士男 「浮遊」する建築
形のプロムナード 時事評
◎前田富士男 科学と芸術の出会い──逢坂卓郎による宇宙線のアート
◎小川泰 榎本和子展「無限のヴィジョン・8面体──A・デューラー“メレンコリアI”」
形の本棚 書評
三倉克也/宮崎興二/十川治江
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