気の身体術[詳細]
メビウス気流法からあなたに贈る
21世紀のボディアート
メビウスの動きは深呼吸。鼓動にあわせてゆっくりとやさしい。
寄せては返す潮の満ち引きのように……。
あるときはリズミカルに、またあるときは穏やかに、
身体のなかの宇宙に目覚め、宇宙のなかの私に気づく舞い。
■目次より |
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第1章 身体からだとの出会い=世界との出会い
混沌カオスのなかの出会いあらゆるボディワークのキホン(三つの条件)
ダンスや剣道のゆるやかなリズム
〈三則=3R〉による全身ネットワーク
坪と筋道をとらえる
螺旋を描く巨木
体に「言葉」を設定してみる
ワーク1 三則=3R(スリーアール)手の上げ下げ
ワーク2 三則=3R 仰ぎと伏せ
ワーク3 まわし
ワーク4 手を水袋に見立てて動かす
ゲーム1 歩く
ゲーム2 足上げのテスト
ゲーム3 歩いても止まっている
第2章 いのちと水
思考は身振りにつれてイルカ博士、リリーの水中人体実験
「凍った肉」が「水袋」のようにゆらぎだす——体験者の記録
ワーク5 水のエクササイズ
ワーク6 転がる水袋
ワーク7 リラックス・ジョギング
ゲーム4 ひじが頭のはたらきを左右する
第3章 火とともに立つ
火はヒトに知恵をもたらした人がはじめて立つとき「劇ドラマ」がある
神話のなかの欠陥人間たち
ひろがりのなかに立つ
「立つ」ことの矛盾
ヒトの懐となった宇宙——なぜ人だけが仰向けに眠れるのか
空間を分けてものごとを分かる
どうしたら立てるか?
師範について体験できるもの
黄金礼拝とあくがれ
天が傘になり地がぼっくりになっている——体験者の記録
ワーク8 ゆらぎの垂直気流
ワーク9 たどり
ワーク10 黄金礼拝
ワーク11 十字の垂直気流法
ゲーム5 タオルあてとエンピツ
第4章 聖なる骨で何がおこるか
夢でイルカに示された手の形天空からのメッセージ
腰の要となる「聖なる骨」S・ポイント
秘伝のエネルギーの中枢
S・ポイントでこそ世界は見えてくる
「身心統一」をこえて
動作の初発点——胎児からはじまる
ワーク12 片手ラセン
ワーク13 音に聴き入る、花に見入る
ゲーム6 仙骨のなかの一点を感得する
ゲーム7 S・ポイントは全身を支配する
ゲーム8 立つことを妨げる気流
第5章 生命波動の龍=メビウスの環
ダンサーの回転と意識の変化メビウスの環の動作を告げる「ドリームタイム」
世界と交信する胸のポイント=M・ポイント
魂とゆらぎ——ミッシェル・セールの体験
表と裏の世界を結ぶメビウスの環
メビウスの環と両界マンダラ
ケルト文化の粋にこの環があった
神話のなかの反転構造
わたしとあなたの交感
自然界のメビウスの環
気流8の字巡りのバリエーション
ワーク14 やわらげ
ワーク15 ワイン・グラスのダンス
ワーク16 こだま——わたしとあなた
ワーク17 気流8の字巡り
ワーク18 片手の8の字巡り
ワーク19 つながり
ワーク20 ちがやくぐり
ワーク21 流れ歩き
ワーク22 群れの流れ歩き
ワーク23 抜け合い=出会いと抜け合い
ワーク24 追い抜き
ゲーム9 胸のポイントを感得
第6章 息を活かす
感動のなかに呼吸がある体と心の「ピント」を合わす
風(息)にのり、風(息)を放つ
息の構造——四つの相
呼吸のリズム
人は一呼吸ごとに失神している
あうんの呼吸
叫びとささやき
ワーク25 息をかんずる
ワーク26 ペアの「息をかんずる」
ワーク27 あまつかぜ
ワーク28 息吹き法——その一
ワーク29 花に入り、花を引き寄せる呼吸
ゲーム10 小さな失神
第7章 世界は振る舞っている
ふるふるまわりにふるえる精子 舞う卵子
原初のダンスを取りもどす
サッカー場はダンスに満ちている
愛撫と逆撫で
気と巡りの方向を生かす
魂振りからスウィート・サイレンスへ
自然の精霊と出会う舞い
舞いと身心の変容
「現在」を贈るボディアート
ワーク30 振り子止め(ペンデュラム・ストッピング)
ワーク31 風車輪——基本(ベーシック)——順の巡り
ワーク32 風車輪——基本(ベーシック)——逆の巡り
ワーク33 風車輪〈二指の流れ〉
ワーク34 風車輪の共車(ともぐるま)
ワーク35 風車輪かぐら
ゲーム11 気の巡りのゲーム
ゲーム12 トンボとりの気の巡り
あとがき
◎ワーク:メビウス気流法の入門編
◎ゲーム:かんたんに身体のポイントを知る実験
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震災に接して:坪井香譲さんブログ
坪井香譲さんがブログ「文武随想録」を始め、第三回はこの度の震災を受けて臨時エッセイ「緊急寸言」を執筆されました。
…一人の老婦人が、どこまでも広がる廃墟をさまよい歩くようにしている。インタヴュアーが尋ねると息子を捜している、と答えた。息子さんの名は、と聞く。口ごもるその上品な婦人。TVで名を放送すれば見つかる可能性もある、と気を利かせてだろう、インタヴュアーは重ねて問う… 婦人はやや下を向いて片手で胸を押さえるようにして言葉を絞り出す。
「もし、名を言ったら。そのまま息子は二度と還ってこないような…気が…して…」
胸にじっと大切に温めておきたい名と彼の実体が、空気中に音の響きにして名を出すとなくなってしまう…。ここには万葉時代の、また古代から世界各民族にあった、名を知られるとその人の運命は、何かか誰かの手で弄ばされる、という言葉の原点の働き、言霊が、このように生々しく、本能的に生きているのだ、と涙が出る。…「緊急寸言:文武随想録」全文はこちら >>>