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「ダ・ヴィンチ以上なのです」 ──荒俣 宏── ルネサンス最大の幻想科学者アタナシウス・キルヒャー。 その独創的な業績の数々は、今も知識人たちの間に、巨大な影響を与えつづけている!! |
■目次より | ▲ |
1 失われた知識の探求 第1章 遅れてきたルネサンス人 科学と神学の断層/想像力の復活/『忘却の旅』と『大いなる知識の術』 第2章 綺想者の生涯 奇蹟の時代/ローマへの道/冒険、研究、そして信仰 偶像崇拝の起源/シンボルの体系/異端への密やかな憧憬/キルヒャーからライプニッツへ 2 万物遊覧 第1章 ノアの方舟:空想動物と分類学のこころみ 第2章 バベルの塔:巨大建築と言語の史学 第3章 ラティウム:ラテン民族の原風景を訪ねて 第4章 中国:中国文明エジプト起源説 第5章 エジプトのオイディプス:神聖文字の解説と秘教の系譜 第6章 音楽:自動演奏機とコンピュータの初歩 第7章 普遍的魔術師:宇宙の磁石としての神 第8章 地下世界:火成論、自然発生説、反錬金術 3 アタナシウス・キルヒャー頌 第1章 略伝と驚異博物館 渋澤龍彦 デカルトが気にした男/祭壇の下の心臓/博物館の行方 第2章 『シナ図説』の想像力 中野美代子 大秦景教流行中国碑/漢字と菩薩/海馬の謎をめぐって/飛翔する亀 第3章 三人のキルヒャリアン:キルヒャー自然学の継承 荒俣宏 視覚の勝利/珍奇の学:ガスパール・ショットの場合/自然発生:フィリッポ・ブオナンニの場合/音と真空:ガスパ・ベルディの場合 資料 アタナシウス・キルヒャーをめぐる参考文献一覧 |
■著者紹介:ジョスリン・ゴドウィン Joscelyn Godwin 1945- | ▲ |
イギリス出身の音楽史家。1966年にアメリカに移り、コーネル大学でPh. D. を取得。現在はコルゲート大学の音楽教授をつとめる。ピュタゴラス以来の音階的宇宙論への関心から、比較宗教学の領野も縦横に渉猟する。 邦訳書は『星界の音楽』『北極の神秘主義』『音楽のエゾテリスム』(以上工作舎)、『交響するイコン』『図説 古代密儀宗教』(以上平凡社)がある。 |
■関連図書 | ▲ |
・ライプニッツの普遍計画 バロックの天才の生涯 5340円 ・英仏普遍言語計画 デカルト、ライプニッツにはじまる 4800円 ・言語の夢想者 17世紀普遍言語から現代SFまで 3200円 ・薔薇十字の覚醒 隠されたヨーロッパ精神史 3800円 ・バロックの神秘 タイナッハの教示画の世界像 8000円 ・綺想の帝国 ルドルフ2世をめぐる美術と科学 3800円 ・表象の芸術工学 見世物・マニエリスム・驚異の部屋 高山宏 2800円 |
■書評 | ▲ |
◎『読売新聞』1986年5月5日 「本書は厖大な著作を要約紹介しながら、興味深い図版も数多く再録している。いちど灰になった植物を再生させたなどといういかがわしい話もあるが、そういう話も含めて物事に対するあくことなき好奇心と、世界を自分の頭で再構成しようとした少年のような素朴な想像力が本書にはあふれている。見失われた過去の巨人の足跡を知るうえで便利な書物であるが、いつの日にかキルヒャーの原著の翻訳を期待したいところである」 ◎『朝日新聞』1986年5月5日 「旧約聖書の「ノアの方舟」「バベルの塔」や、彼があらゆる言語・宗教の源を見ていたエジプトに関するもの、また宣教師たちの報告にもとづく「シナ図説」や、地下世界、普遍音楽をめぐるものなど。万物に通じる統一的原理を求めたこの巨人の世界観はいかにも幻想的でありながら、再評価すべき先駆的部分を多く含んでいる」 |
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