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■目次より | ▲ |
序章 五つの思考形態 |
■著者紹介:ルディ・ラッカー Rudy
Rucker |
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1946年3月22日、ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。ニュージャージー州ラトガーズ大学博士課程修了。72年から78年までニューヨーク州立大学で教鞭をとった後、いくつかの教職をへて、現在カリフォルニア州サン・ホセ大学教授。おもな関心は超限基数と高次空間。SF小説は80年の処女長編『ホワイト・ライト』以降、サイバーパンクの中心的作家として活躍し、82年の『ソフトウェア』および88年の『ウェットウェア』(邦訳:以上ハヤカワSF文庫)ではフィリップ・K・ディック賞を受賞する。邦訳書はほかに、ノンフィクションの『四次元の冒険』(工作舎)、『かくれた世界』(白揚社)、『無限と心』(現代数学社)、SFの『時空の支配者』『空を飛んだ少年』(以上新潮文庫)、『時空ドーナツ』『セックス・スフィア』『空洞地球』『ハッカーと蟻』(以上ハヤカワSF文庫)などがある。 |
■関連図書 | ▲ |
・四次元の冒険 幾何学・宇宙・想像力 R・ラッカー 工作舎 ・プラニバース 二次元生物との遭遇 A・K・デュードニー 2903円 ・アインシュタインの部屋 上・下 プリンストン高等研究所に集う天才たち E・レジス 工作舎 ・精神と物質 意識と科学的世界観をめぐる考察 E・シュレーディンガー 1900円 ・自然とギリシャ人 原子論をめぐる古代と現代の対話 E・シュレーディンガー 1900円 ・ピュタゴラスの現代性 数学とパラ実存 O・ベッカー 工作舎 ・世界の複数性についての対話 ロケット不要の宇宙旅行 フォントネル 工作舎 |
■書評 | ▲ |
◎西垣通氏(『読売新聞』1993年5月10日) 「…扱われるのは人類の知的歴史でおおきな役割を演じてきた五つの哲学的概念、つまり数、空間、論理、無限、情報である。これらがそれぞれ、中世、ルネサンス、産業革命期、近代のキーコンセプトだという。いまや人類は情報の時代に突入しつつあると著者は主張するのだ。この考えじたいはそれほど珍しくない。けれども本書の真骨頂は、“情報”という観点から数、空間、論理、無限を自在に料理し、同時にそれによって、“情報”なる分かりにくいものの姿を巧みにあぶりだしていく著者のおどろくべき才気にある。 なによりもまず、盛りだくさんの魅力的な具体例が目をひく。数学によるコード化、オートマトン、代数曲線、フラクタル、記号論理学、ゲーデルの不完全定理、チューリングマシン、カントールの無限、記号列の複雑さ……。こういった、勉強するのはけっこう骨がおれる概念や理論も、いつのまにかスマートに納得させてしまうのだから大したものだ。本書によって数学的エレガンスのとりこになる人も少なくないだろう。 とはいえ、この本は「真理をあたえる本」ではなく「面白い物語」なのである。脳細胞をコンピューターのオン・オフ・スイッチと同一視して、人生を記録するには一兆個の状態サンプルで十分だと述べるあたりでは思わず「フフフ」と笑ってしまう」 |
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