にんげんいっぱい うたいっぱい [詳細]
新しい伝説の歌い手として無限の旅を続ける
桃山晴衣のうしろ姿に、不屈のアーティスト魂を
見る思いがするのは、私だけだろうか。
——五木寛之
■目次 |
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1975-1979 修行と伝統
伝承をうたう/「はるえにちろく」から家元と呼ばないで/家元制と近代
1977-1988 交歓と別離
三味線の音色をつくる——竹内庸介さん訪問演歌と叛骨——添田知道さん訪問
近代邦楽事情——父、鹿島大治訪問
平曲修行と名人たち——井野川幸次検校訪問
胡弓の理想——横井みつゑさん訪問
添田知道さんが逝ってしまわれた
千寿師匠の死を悼む/秋山清さんを偲んで
1981-1983 今様の冒険
「梁塵秘抄」に出会えて「梁塵秘抄」の世界をうたいながら
各務原雨の夜ばなし——桃山晴衣+藤井知昭+青木雨彦+皆川達也
1982-1990 遍歴と輪舞
ウードと三味線——ハムザ・エル=ディンデレク・ベイリーとの即興/パリの三人の音楽家
モロッコは三絃の国/パリからの便り
タゴール・ソングと土取利行/インド紀行
たかが日本、されど日本
1985-1990 帰郷と三絃
内なる風景、外なる風景/祭りの魅力を感じるとき生活をデザインする/弾き語り放浪の旅から
三絃世界はファンタジー/夢二の三味線
げんげんばらばら奥美濃日記
ビジュアル・ページ
桃山晴衣自筆の宮薗節譜「鳥辺山」写真帖より
■関連図書(表示価格は税別) |
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■関連情報 |
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●2016.7.1〜7.31 青山ブックセンター六本木店 日本の音ブックフェア
工作舎編集長 米澤敬が選んだ「日本の音」関連図書約60点。 田中優子『江戸の音』(河出文庫)、安田登『日本人の身体』(ちくま新書)から、山口昌男『エノケンと菊谷栄』(晶文社)、 合田道人『日本人が知らない外国生まれの童謡の謎』(祥伝社)など、日本の音楽文化が再発見できます。
●2016.4.19〜6.15 クラウドファンディング
桃山晴衣さんの世界、そして杉浦康平氏の本づくりに共感し、この制作を支援してくださる方をクラウドファンディングサイト「GREENFUNDING/ミライメーカーズ」 にて募集しました。おかげさまで当初の目標30万円は、開始後2週間を待たずにクリアし、第2目標とした50万円もクリアしました。最終的に552,000円のご支援をいただくことをできました。みなさま、本当にありがとうございました。
●2016.4.16 京都・COTTAGE(produce by 恵文社一乗寺店) 桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』刊行記念イベント
トーク「桃山晴衣・生命賛歌の誕生〜インドから日本まで〜」
堀沢祖門(大原三千院門跡門主)×土取利行(音楽家)
ライブ:土取利行、桃山晴衣の世界を唄い弾く(歌・三味線、ウード、エスラジ他)
進行・対談:小崎哲哉(realkyoto編集長)
●2016.4.19〜30 馬喰町ART+EAT 桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』出版記念展
桃山晴衣のいのちとうた トーク&ライブ
2016.4.22
【一部】トーク「桃山晴衣と於晴会」
遠藤利男(日本エッセイストクラブ理事長)× 木村聖哉(作家)
【二部】パーフォーマンス『梁塵秘抄&建礼門院(大原御幸)』
出演:安田登(謡)&土取利行(三味線、ウード、エスラジ・歌)
2016.4.23
【一部】トーク「添田唖蝉坊・知道の演歌と桃山晴衣」
中村敦(神奈川近代文学館)× 土取利行(音楽家)
【二部】コンサート『添田唖蝉坊・知道を演歌する』土取利行(歌・三味線)+岡大介(カンカラ三線・歌)
■書評 |
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●2016.7.23 岐阜新聞記事
“うた”は生命(いのち)と暮らしの発露—と三味線弾き語りでその世界を探り続けた桃山晴衣さん(1939〜2008年)のエッセーや活動をたどった『にんげんいっぱい うたいっぱい』(工作舎)が発刊された。美濃・青墓(大垣市)とも関わりの深い中世歌謡集「梁塵秘抄」の再現に取り組み、後年は郡上市を活動拠点とした桃山さん。明治以降の近代化とともに暮らしに脈打つうたの力が薄れゆく現状を危惧しつつも。うたの魅力とその源を幅広い視野で模索した記録になっている。…
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