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セクシャリティーの虚妄 |
■目次より | ▲ |
序論 第一章 男女識別法 ◎骨相学と社会改革◎骨相学の衰退◎自然人類学の興隆◎肉体の性差◎頭蓋の性差◎脳の性差◎ダーウィン心理学による女性の定義◎適切なる証拠とはいかなるものだったのか 第二章 種の梯子の登り降り ◎人類学による生物学の要約◎子供あるいは未開人としての女性◎G・スタンリー・ホールのロマンティックな心理学◎進化の裏側◎自然の過失◎犯罪者を定義する生物学◎女には髭がない 第三章 毛むくじゃらの男性、美しい女性 ◎雌とり競争◎雌ライオンは狩りをするか◎性選択への批判◎変わる男性、そのままの女性◎天才ならば男も女も◎フェミニスト「中庸の美徳」を称賛する◎結論:ダーウィニズム、機能、および本質 第四章 肉体という機械 ◎第一法則の出現◎人間エンジン◎肉体の経済学◎分断される女性のエネルギー◎頭脳労働と独身女─本と赤ん坊の戦い◎追いつめられた肉体 第五章 生理学的分業 ◎ダーウィン、スペンサー、政治経済学◎ハーバート・スペンサー─社会的分業◎進化における女性の地位◎相違と相補性◎女性と仕事◎シャーロット・パーキンス・ギルマンと「進化の優しい力」 第六章 ヴィクトリアン・パラダイムの崩壊 ◎反復説の衰退と崩壊◎遺伝子学と内分泌学による劣性なる男性の再定義◎巨大脳説終焉◎可変性/多様性理論、その魅力の衰退◎環境重視派の主張◎新しい考えは古い考えを変えることができるのか 第七章 女性と宇宙の悪夢 ◎ティンダルの原則を検討する◎科学、文化、そしてイデオロギー◎科学と女嫌い◎科学の手法とグループの差異◎進化と不安◎暗くなる将来のヴィジョン |
■著者紹介:シンシア・イーグル・ラセット Cynthia Eagle Russett | ▲ |
1937年、アメリカ、ピッツバーグ生まれ。1964年、イェール大学で文学博士号取得。アメリカ史に関する論文でジョージ・ワシントン・エグルストン賞受賞。現在、イェール大学歴史学教授。大学では「アメリカ女性史」「20年代、30年代のアメリカ文化」「20世紀アメリカの知的生活」などのコースを担当。主な著作は本書以外に『アメリカの社会思想における平衡の概念』(1966)、『アメリカにおけるダーウィン─その知的反響1865-1912』(1976)などがある。 |
■関連図書 | ▲ |
・科学史から消された女性たち ロンダ・シービンガー 4800円 ・女性を弄ぶ博物学 ロンダ・シービンガー 3200円 ・セックスの発明 トマス・ラカー 4800円 |
■書評 | ▲ |
◎チェコ研究家の福田宏氏がWEB で書評。 19世紀末の女性差別は、科学が未発達であったために克服できなかったのであろうか ? そうではないであろう。当時においては —— 今でも多分にそうであるが——、男性が優れているという結論が先に存在し、それを説明するために、後から科学が用いられたのであった。その意味では、自然科学が驚異的に発展した現在においても、同じような問題が発生する可能性はあろう。いや逆に、科学の「精度」が増している今日の方が、我々の逃げ場が閉ざされてしまう可能性は高い。ラセットによって書かれた本書は、フェミニズムの観点から書かれた「科学主義」への一種の警告として高く評価されよう。 (福田宏氏のWEB「マルチヌーのハーフタイム 音楽と社会、そして近代」書評コーナーより) 全文はこちら>>> |
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