ダーウィンの衝撃[詳細]
Darwin´s Plots
ダーウィンの『種の起源』は、1859年に発表されるや、ベストセラーとなり、幅広い層の人々に衝撃をもたらした。この本は専門用語を用いず、いわば一種の物語作品として読むことができたからである。
一方、ジョージ・エリオット、トマス・ハーディら、19世紀の英国の作家たちも進化論に多大な影響を受け、作品内にさまざまな形で取り込み、また反発もした。
本書はダーウィンが用いた隠喩、プロットを分析し、彼が『種の起源』を書くうえで当時の文学から受けた影響、さらに進化思想が19世紀小説の構造に与えた影響などを克明に探っていく。ダーウィン研究、英文学件研究の里程標となった名著。
■目次より |
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第1章 悲劇のような喜び──想像力と物質界
第2章 適応と不適応──擬人化と自然秩序
第2部 ダーウィンのプロット
第3章 『種の起源』における相似、隠喩、語り
第4章 ダーウィン流神話
第3部 反応──ジョージ・エリオットとトマス・ハーディ
第5章 ジョージ・エリオット 『ミドルマーチ』
第6章 『ダニエル・デロンダ』と未来の生の概念
第7章 由来と性選択──語りにおける女性
第8章 人間的スケールの発見──ハーディの小説におけるプロットとエクリチュール
■関連図書(表示価格は税別) |
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