気まぐれ古本さんぽ[詳細]
これぞ均一本の醍醐味! 街歩きの楽しみここにあり!
「青春18きっぷ」を握りしめ、向かうは全国津々浦々の古書店。心をくすぐる店頭均一本をリュックに放り込んでは、 次なる街へ。散策途中に思わず口ずさむのは、奮闘する新店舗への応援歌、そして消えゆく老舗へのエレジー……。古本を通した街歩きの楽しさが堪能できる漫遊随筆を集大成。「古本屋へ行くために明日がある。それだけでも、生きる勇気が湧いてくるのだ」——
■目次より |
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名古屋市「名古屋古書会館」/ |
■関連図書(表示価格は税別) |
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■書評 |
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●2015.12.5 時事通信配信 福島民報 山本善行さん書評
…この本を読み進めていくと、岡崎氏は、古本屋巡りをしながら街歩きも楽しみ、その土地に残された「文学の記憶」をも探そうとしている。漱石が下宿していた場所とか、啄木終焉の地などに立ってみる。例え今はガレージになっていたとしても、その地に立つことに意味があるということだろう。
●2015.11.11 岡崎武志ブログ「okatakeの日記」
…8年は、振り返ればあっというま、であったが、こうして毎月書かれた文章から言えば、それだけの実質をもった年月だったようだ。
ある信頼する人から言われたが、これまで受賞歴も、はなばなしい話題作もなく、地道に原稿を積み重ねて、それがすでに30冊ほどの本になった。かえって、それは誇るべきことじゃないか、とそう言われ、そう思った。その集大成が『気まぐれ』だと言える。
●2015.11.8 朝日新聞書評欄「おすすめ」
…埼玉県秩父市では、「こんなに古本屋さんが似合う町はちょっとないですよ」。また東京の深川は、いま注目の古本エリアだという。この間、東日本大震災にも遭遇した。一方、著者の古書店めぐりの足はもっぱら鉄道とバス。本好きだけではなく、旅好きにも役立つレアな情報が詰まっている。
●2015.11.8 林哲夫さんブログ「daily-sumus2」
一九九八年一月号から『彷書月刊』誌上で連載が始まり『日本古書通信』に移ってから今日まで通算十七年。十八年目に入ったというのだから凄い。ライフワークというにふさわしいだろう。全国の古書店の盛衰がつぶさに記録されているのは言うまでもないが、ここまで継続できるというのは著者の人徳であり、また文章の力ではないか。誰にでも真似のできることではなく、加えて、その影響力も見過ごせない。
《私の本を読んで、脱サラして古本屋を始めたという。うれしいような申しわけないような話だ。》(二〇〇八年八月「長崎で裏「花会」に参加」)
これに類する記述は少なくない。罪作り、いや、夢作り、これからもずっと続けて欲しいものである。
●2015.10.27 平野義昌さん(元海文堂書店)ブログ「ほんまに日記」
古本屋探訪だけではなく、街の雰囲気やその土地にまつわる本の話も伝える。〈帰り道に口笛が出るような坂道の古本屋〉〈チンチン電車で「てなもんや」!〉〈泪橋を渡って立つんだジョー!〉〈荷風の影を慕いて市川へ〉〈三鷹聞いたかこの賛歌〉……、ダジャレもあるけど、とにかく楽しく読ませてくれる。…
●2015.10.30 BS11「宮崎美子のすずらん本屋堂」紹介