セックスの発明[詳細]
Making Sex
セックスが楽しいのは百も承知だが、
本書によりその確信の背景がいちだんと拡がった。
スティーヴン・ジェイ・グールド
(『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』より)
■目次より |
▲ |
第2章 定めは身体組織に----ガレノス以来のワンセックス・モデル
器官とモグラの眼
血液・母乳・脂肪・精液
オルガスムスと欲望
文化の要請
第3章 新しい科学、一つの身体----クリトリスの発見
解剖の実践
◇死体自身が語る
◇信じればそう見える
◇差異を異なったふうに見る
◇差異と同一性の言語
ワンセックス・モデルの真実
◇オルガスムスと妊娠
◇体液の代替可能性
身体とメタファー
第4章 性の表現----メタファーの伝統
ワンセックスとマクロコスモス
二つのセックスがある世界でワンセックスを表象すること
セックス、ジェンダー、医学、そして法
ハーヴェーの仕事における発生過程のイメージ
第5章 二つのセックスの発見----絶対的な性差の誕生
生物学的な性
生物学のアポリア
◇解剖学的差異の美学
◇胚発生とガレノス的相同性
◇精子と卵子
◇卵巣と女性の本質
オルガスムスと性差
第6章 社会化された性----身体をめぐる権力闘争
政治とツーセックスの生物学
生殖周期における文化の政治学
ひとり悪、社会悪、そして紅茶をいれること
フロイトの問題点
■関連図書(表示価格は税別) |
▲ |
■書評 |
▲ |
目的も文意も不明瞭な「アカデミックな論」が多いこの分野において、ひとつのテーマでかくも広範な展開を示したラカーの腕はみごとというほかない。 セックスが楽しいのは百も承知だが、本書により、その確信の背景がいちだんとひろがった。