テスラ[詳細]
交流・無線・レーダー・ロボット・地震装置・惑星間通信……
「電気の世紀」発明の真実を明かす決定版伝記!
20代にして交流システムを着想した
不世出の天才ニコラ・テスラ(1856年7月9/10日—1943年1月7日)。
J・P・モルガンなど投資家も注目した時代の寵児、
詩人にしてエンジニア、食通にして名講演者、
科学者にしてショーマンでもあった男の波瀾万丈の生涯。
クロアチア生まれのセルビア人であったために歴史の波に翻弄され、
「電気の魔術師」としての知名度をエジソンに奪われ、
無線の発明者の名誉をマルコーニにとられ、
事業家としての成功をウェスティングハウスに譲り、
候補にあがりながらノーベル賞も逃した
不遇の天才の実像が、いよいよ明かされる。
■目次より |
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第1章 現代のプロメテウス
ロフトのマーク・トウェイン/驚異の人間電線
第2章 ギャンブラー
5歳で小型水車を発明/頭の中で作図も実験も完了
電気機械に魅せられる
第3章 非凡な移民
とぎすまされた神経/二相交流モーター
第4章 エジソン氏の宮廷にて
ニューヨークでの第一歩/対照的な二人の天才/
アメリカ流ビジネス
第5章 電流戦争始まる
ウェスティングハウスと意気投合/エジソンの逆襲
初の商用システム稼働
第6章 一流の奇術師
ショーの花形、炭素ボタン電球/電気の宇宙交響曲
第7章 ラジオ
英仏への講演旅行/天使になった母/めくるめくシカゴ万博
第8章 上流社会
社交界でもカリスマ性を発揮/モルガン家の令嬢との出会い
第9章 栄光にしのびよる影
ナイアガラ発電所完成/研究所全焼
第10章 判断の誤り
モルガンの援助を断る/X線フィーバー/創造者の孤独
第11章 火星へ
キャサリンの思い/エネルギー・情報の無線伝送/地球も真っ二つ!?
第12章 ロボット
世界初の無線操縦ロボット/論理素子も着想
第13章 稲妻を飛ばす男
増幅送信機完成/新発見の予感
第14章 コロラドスプリングズの大停電
あわや一命を取りとめる/星からの信号を受信
第15章 壮麗ではかない運命
モルガンの融資/ウォーデンクリフ・タワー
第16章 あざけり、非難、争い
シンボル・タワーの末期/モルガンの損失
第17章 大無線戦争
奪われた栄光/未来は私のものだ
第18章 流れの中ほどの危難
マーク・トウェインとの別れ/テスラタービン試作
第19章 ノーベル賞事件
祖国の戦火/まぼろしの共同受賞
第20章 空飛ぶオーブン
死後に明かされた威力/アン・モルガンとの友情
第21章 レーダー
一九〇〇年の予言/官産学の大同団結
第22章 主賓
エジソンメダル/火の車
第23章 鳩
彫刻家と作家/白い鳩からの尖光
第24章 変転
キャサリン、逝く/殺人光線?
第25章 誕生パーティ
アインシュタインからの祝辞/次世代への贈りもの
第26章 水に浮くコルク
詩人ヴィレック/去りゆく友
第27章 宇宙との交信
テレフォース/ボクサーとの交流
第28章 死と変容
バルカンの悲劇/1943年1月7日
第29章 紛失した書類
時代の追走/深まるなぞ
第30章 遺産
プロジェクト・テスラ/宇宙兵器/惑星間通信
■関連図書(表示価格は税別) |
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■関連情報 |
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●2022.1.20 NHK ザ・プロファイラー
「電気の魔術師 ニコラ・テスラ」放送。
テスラ研究者の新戸雅章さんもご出演。
NHK・BSプレミアム 2022.1.20(木)21:00〜22:00/
再放送:1.25(火)23:45〜24:45