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テルミンとわたし[詳細]

目次著者紹介関連図書関連情報書評


この楽器には、真に
バリアフリーな特性が備わっている。

触れずに奏でる世界初の電子楽器テルミン。
習得が難しいとされたこの楽器の演奏法をロシアで学び、
演奏や奏法指導を通して日本での普及に努めてきた第一人者、
竹内正実さんが四半世紀のあゆみを振り返る。

発明者レフ・テルミンの足跡、マトリョーシカ型テルミン「マトリョミン」の開発、
コンサート出演中の不慮の病による演奏者生命のはく奪、
障がいを抱えながらのマトリョミン合奏による世界記録挑戦……。

鍵盤や指板がないテルミンならではの演奏者の身体論・感覚論、
さらには習得法・奏法・表現法までも盛り込んだ、
テルミン/マトリョミン入門書の決定版!




■目次より

巻頭カラーページ テルミンとともに歩んだ四半世紀
第1章 テルミンの誕生──発明者の97年の生涯
第2章 出会いと学び──テルミンとともに歩んだ四半世紀 1
第3章 喪失と復活──テルミンとともに歩んだ四半世紀 2
第4章 マトリョミンの開発──合奏に適したテルミン入門機の展開
第5章 テルミンが教えてくれた──身体論・感覚論への視座
第6章 テルミン演奏を考える──習得のコツ・奏法・表現法・記譜法
第7章 テルミンを演奏する──初心者に向けた10ステップ
第8章 マトリョミンを演奏する──初心者に向けた7ステップ
第9章 テルミン・ファミリーに訊く──肉親だからこそ知りえた事実




■著者紹介

竹内正実(たけうち・まさみ)
◎1967年埼玉県生まれ。大阪芸術大学音楽学科音楽工学専攻卒業。音響エンジニアの職を経て、1993年ロシアに渡り、電子楽器テルミンの演奏法を発明者レフ・テルミンの⾎縁で愛弟⼦のリディア・カヴィナに師事。
◎帰国後、コンサート活動、演奏教室を通してテルミン普及に努め、マトリョーシカ型テルミン「マトリョミン」を開発。2003年から量産を開始し、楽器製造・販売を手掛ける「マンダリンエレクトロン」を創業。2013年には272名のマトリョミン合奏で世界記録を樹立した(2019年に289名で記録更新)。
◎2016年コンサート出演中に脳卒中を発症し、後遺症で右半身が麻痺。現在はマトリョミン・アンサンブルを主宰する一方、リハビリに励み、テルミン演奏者としての復帰を目指している。
◎著書に『テルミン:エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』(岳陽舎、2000)、『テルミンを弾く』(同、2002)、『続テルミンを弾く』(Mandarin Publishing、2014)がある。
◎演奏作品には、ソロ・アルバムとして「Time Slips Away(訪れざりし未来)」(Mandarin Records、2016)、「Vocalise」(同、2021)、「Theremin Vox Collection Vol.1」(同、2014)がある。
◎演奏参加作品には、サザンオールスターズ・関口和之プレゼンツ「Ukulele Calendar」(1997)、映画「のだめカンタービレ最終楽章後編」サントラ(2010)、国府弘子「PIANO ANNIVERSARY」(2002)などがある。
*最新活動はマンダリンエレクトロン・公式サイトへ




■関連図書(表示価格は税別)

  • 音楽運動療法入門 野田 燎 2400円
  • インプロヴィゼーション デレク・ベイリー 2300円
  • デレク・ベイリー ベン・ワトソン 4800円
  • 大ザッパ論2 大山甲日 5500円
  • 宇宙を叩く 杉浦康平 3600円
  • 音楽のエゾテリスム ジョスリン・ゴドウィン 3800円



  • ■関連情報

    2022.10.5-7 「国際福祉機器展2022」にマトリョミン登場

    世界の福祉機器を一堂に集めたアジア最大規模の「国際福祉機器展2022」に、竹内正実さんが運営する「マンダリンエレクトロン」がブース展示をします。マトリョミンの魅力を開発者の竹内さんからうかがえます。 ・場所:東京ビッグサイト 東4ホール 4-02-25(通路2の休憩コーナー近く) ・入場無料(事前登録制) 国際福祉機器展

    2022.9.1 「大人の科学マガジン テルミンmini」竹内さん解説

    世界で25万部売れたテルミン「大人の科学マガジン BESTSELECTION 06 テルミンmini」(学研プラス)が復刻! ブックレット冒頭には、日本をテルミン先進国に導いた竹内正実さんがテルミンを解説。『テルミンとわたし』も紹介。 学研プラスサイト

    学研プラス「大人の科学マガジン BESTSELECTION 06 テルミンmini」

    2022.8.20 遠州で活躍するつくり手を紹介するサイト「りんかく」インタビュー

    「まちで見かける素敵なデザイン」に浜松在住の竹内正実さんのインタビュー掲載。『テルミンとわたし』の書影も掲載。[全文はこちら]

    2022.8.12 NHK静岡|「大河ドラマ」ゆかりの地をめぐる演奏に秘められた思い

    大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のゆかりの場所をめぐる大河紀行での演奏について竹内さんを取材。 NHK静岡サイト

    NHK大河「鎌倉殿の13人」紀行に竹内正実さんテルミン演奏

    源頼朝の死によって新たな局面を迎えたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。ドラマ本編終了後に放送される「紀行」コーナーの音楽も、2022年7月17日の第27話から竹内正実さんのテルミン演奏に変わりました。ポール・ギルバートさんのギター、第15話からのフランチェスコ・トリスターノさんのピアノに続く3人目の演奏家です。 竹内さんがブログで心境を綴っています。
    鎌倉殿も脳卒中を患った
    …(作曲の)エバンさんはアメリカ人ですが、エバンさんの作曲やアレンジは日本人の私の心の琴線にも触れました。
     義経や御家人など、戦場でなく裏切りや謀略で命を落とした者たちの無念が音楽で描かれています。そこに聞こえるのは、死せる魂の声にならない声。それを表すのにテルミンを選んだ意図も分かります。平泉の地で芭蕉が詠んだ句に思いを馳せて奏でました。 …
    …頼朝が亡くなったのは落馬が原因と云われていましたが、劇中では直接的原因として脳卒中を患ったことを描いていましたね。落馬の直前にろれつ障がいが認められ、右半身に麻痺の症状が現れるなどリアリティがあり、2016年の自分の姿を重ねて、見入ってしまいました。 …[全文はこちら]

    竹内正実さん

    ジュンク堂書店池袋本店9F芸術書 刊行記念フェア 2022.1.22〜4月

    9Fエスカレーター脇のフェアコーナーに、ひときわ目立つマトリョーシカ人形とともに『テルミンとわたし』が展開中。 POPには著者・竹内正実さんの動画にリンクするQRコードをつけました。ぜひスマホをかざして、摩訶不思議なサウンドを体験してください。店頭で音楽を聴くのはちょっと…という人向けに、無料配布のリーフレット「テルミン/マトリョミン サウンド・カタログ」をご用意しました。こちらにもQRコードをたくさん掲載し、竹内さんの活動が簡単にわかります。
    『テルミンとわたし』を購入いただくと、ステッカー2種がつきます。先着特典ですのでお早めに。
    なお、岳陽舎さん刊行の竹内さんの著書『テルミン—エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』と『テルミンを弾く』がこれから入荷するそうです。

    ジュンク堂書店池袋9F|テルミンとわたし_フェア1

    特典ステッカー
    特典ステッカーは、マンダリンエレクトロン」製。竹内さんの会社でマトリョミンを製造しています。

    マトリョーシカ人形
    マトリョーシカ人形を加工してマトリョミンが製造されます。加工前の人形を展示。

    POPとマトリョミン説明パネル
    無料リーフレット「テルミン/マトリョミン サウンド・カタログ」


    NHKで竹内正実さんの活動紹介

    2022年1月12日、NHK名古屋、NHK静岡のニュースで竹内正実さんのインタビューが放送されました。その内容がNHK静岡Webサイトに掲載されています。NHK静岡|特集|障害を乗り越え演奏を
    この内容は1分に短縮して、1月29日(土)NHK「おはよう日本」(全国放送)内の6時台コーナー「土曜の朝のショートストーリー」で放送されます。 詳細はマンダリンエレクトロン・News




    ■書評

    2022.10.27 点字毎日
    …見るものが何も無い空間に手をかざし、自身の感覚と向き合うテルミンは、晴眼者には一つのハードルとなっても、視覚障害者にはそうはならないはずだと力強く語る。演奏家としての道も諦めない姿勢が読む者に勇気をくれる。…点字データは大阪市立早川福祉会館点字図書室が作成中。

    点字毎日

    2022.5.1 北海道新聞〈著者訪問〉
    非接触の電子楽器 音の美追究
    「…本体に触れず、空間中の手の動きで音程と音量を制御しながら演奏する世界初の電子楽器「テルミン」は、1920年に誕生した。著者は、音響エンジニアを経て、93年から3年半、ロシアで演奏を学び、帰国後は演奏活動や教室を通して、この楽器の普及に努めてきた。「2000年に概説書を出し、22年たって、身辺や、日本においてテルミンを取り巻く環境も変わりました。ここで振り返ってみたい、総括してみたい、という思いがありました」と語る。…」

    レコード・コレクターズ 2022年4月号 西村直晃氏評
    可能性を秘めた第二世紀を迎える最古の電子楽器
    「…かのジョン・ケージは、テルミンのその潜在能力が前衛方面に活かされなかったことを批判したというが、工学と音楽の交点から生まれたこの年若な楽器は、なるほど今もって未知の可能性を秘めているようにも思える…」

    intoxicate No.156(2022.2.20刊行/Tower Records)
    「…テルミンの誕生のこと、技術習得の苦労や演奏法、楽器の受容、改良、進化の歴史、さらには自らが開発したマトリョミンなどについて詳細に綴られる。新しい楽器が刻み始めた新しい音楽史」

    週刊読書人 2022.2.11号「著者から読者へ」
    不自由の先の自由を見つめて
    「…この楽器には鍵盤や指板といった音の高さの基準がなく、代わりに垂直方向と水平方向に伸びたアンテナが備わっています。「ド」はどこに位置しているか示されていません。基準は楽器の側になく、弾く人のイメージの中にあるのです。アンテナからは電波が発せられ、虚空をつま弾くように触れずに奏でます。ゆらゆらと揺れる音をしつけておくだけでも、高い技術と精神集中が求められます。「ドレミ」を弾くのがこれほど難しい楽器もありません。…」

    全文が読書人サイトで読めます。 その下に『テルミンとわたし』の広告も。 週刊読書人 2022.2.11号「著者から読者へ」



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