大ザッパ論2[詳細]
ビートルズ、ジャズ、映画をからめフランク・ザッパの音楽宇宙に肉迫する!
2弾! 完全書き下ろし2100枚!
ロック、ジャズ、R&B、現代音楽……ジャンルを越え、多様性と多作性に基づく独創的な作品を発表し続けた20世紀音楽の鬼才、フランク・ザッパ(1940-93)。本書は、60年代後半から70年代半ばの激動期に絞って、時代背景、コンセプト、ユーモア、楽曲の調性など、ザッパの音楽に内在するさまざまな問題に焦点を当て、20世紀文化の代表であるビートルズや映画、ジャズに触れつつ、関連事項もたっぷりと盛り込んだ空前絶後の娯楽解説巨編である。
■目次より |
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『金こそ目当て(WE'RE ONLY IN IT FOR THE MONEY)』(1968)
第2章 音楽と声とによるカタログ見本的作品化
『ランピィ・グレイヴィ(LUMPY GRAVY)』(1968)
第3章 東方のフォークロア音楽への眼差し
『チャンガの復讐(CHUNGA'S REVENGE)』(1970)
第4章 ロック現象のミュージカル化
『200モーテルズ(200 MOTELS)』(1971)
第5章 成人向き寄席演芸のロック化
『フィルモア・ライヴ(FILLMORE EAST,JUNE 1971)』(1971)
第6章 ジャズ・フュージョン時代に対応した音響変革
『ワカ/ジャワカ、ホット・ラッツ(WAKA/JAWAKA, HOT RATS)』(1972)
第7章 1976年マザーズ京都公演鑑賞干渉記
1976年2月4日 京都大学西部講堂
第8章 音楽における新しい開拓者精神の発揮
『アポストロフィ(APOSTROPHE('))』(1974)
付録:ザッパ森の守りフクロウ——ビギナー向けアルバム相談室
■書評 |
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●レコードコレクターズ 2002.5月号 佐野ひろし氏 書評
…各アルバムのジャケットから音溝の隅々までしゃぶり尽くし、多岐にわたる視点から論じる著者の情熱には敬服せざるを得ないし、各アルバムを聴き直してしまったのも事実。ザッパの音楽が包含する情報量の多さに改めて打ちのめされた。
●Player 2002.4月号 書評
…アイロニカルな作風を好んだザッパを語るには、当時の政治的背景、大衆文化の知識が不可欠だが、その辺をよもやま話も織りまぜて長々と書き連ねた様は圧巻の一言。そしてザッパ・マニアにはこの長さがたまらないのだ。
●2002.2.24 朝日新聞「著者に会いたい」に大山甲日氏登場!
鬼才をめぐる文化曼陀羅
…この本を書き下ろすため、2年ちかく本職を休んだ。「家族には迷惑かけたが、好きなことをとことんやってこその人生だとも思う。ザッパもそんな思いで仕事をしてたんと違うかな」。
「完成までの裏話をつづった長大な日記をオンライン出版した」と、ダウンロードブック「大ザッパ論2の本当の物語」(販売終了)も紹介。
●CDジャーナル 2002.2月号 森田純一氏 書評
なんと、2年前に上梓された『大ザッパ論』は序章に過ぎなかったのだ。…本書を読むと、ザッパだけでなくビートルズやジャズ、フュージョン、クラシックまで関連事項として聞きたくなってしまう恐れあり。なんともはや凄い世界です。
●STRANGE DAYS 30号(2002.2月号)書評
主な作品がペイパー・スリーヴで復刻され、それに伴い本誌26号でも特集を組むなど、2001年後半は、奇才フランク・ザッパが巷を賑わしたが、そうしたザッパ周辺の2001年復活劇(?)のトリを締めくくるに相応しい一大作品がこの『大ザッパ論2』だったのは間違いないだろう。…
●musee35号(TOWER RECORDS)新宿店・荻原慎介氏紹介
フランク・ザッパの曲は長い。とにかく長く、そして偏執狂的なパワーに満ちていた。そのザッパを論じるとこうなるのか!!と多くの人が驚嘆した600ページ弱の『大ザッパ論』の第2弾が目出度く発売。そのパワーまったく衰えず…。