工作舎ロゴ 1月の新刊『平行植物』


平行植物

『平行植物』待望の新装復刊!

レオ・レオーニの幻の作品『平行植物』が、ついに復刊します。
ツキノヒカリバナ、マネモネ、フシギネ…。童話作家・グラフィックデザイナーとして知られるレオ・レオーニが産み出した摩訶不思議な幻想の植物たち。生きた化石のように永遠の時空をさまようとされます。学術書の体裁でこの架空の植物群の発見や生態、神話伝承などをまことしやかに記述し、虚構の世界を作り上げています。巻頭には平行植物のスケッチ30点を収録し、本文には学者の写真も載せる念の入りよう!

レオーニは今年生誕100年をむかえ、読売新聞10/20の特集記事や、「MOE 2010.12月号」の特集などでも本書が取り上げられ、注目される中での待望の復刊です。

今回の新表紙にあしらわれたのは、平行植物の一種、フシギネ。日本の著名な生物学者・大阪大学の上高地清正が発見し、遠くから見ても近くに寄っても同じ大きさに見えるという奇妙な性質を持つとされます。
「のちに彼はこの現象を<メトロスタシス>と名づけ、1974年に津智町で開催された植物学会議で発表している。この花はフシギネの一種で、もっとも大きいものでも15センチほど、色は完全な黒で、これが平行植物に属することは疑問の余地がない、と述べている。花に手を触れたり、その通常の生態学的環境に属さないどんな物体でも花に触れたりすればたちまち気化してしまうため、花を摘むことはできないという」。

発売は2011年1月22日頃の予定。どうぞお楽しみに。

   




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