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『SPT09』刊行記念フェア at 紀伊國屋書店新宿本店
と演劇人のコメント

紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア
紀伊國屋書店新宿本店フェア

5/7(火)から紀伊國屋書店新宿本店にて、『SPT09』刊行記念フェア「本棚のなかの劇場」がはじまりました。場所は7F芸術書・洋書売場レジ前の一等地。本書より、演劇人と紀伊國屋書店のご担当者が選んだ「演劇的発想を刺激する本」「劇的なる本」約40点が展開。演劇人の選書コメントを抜粋したミニPOPもついています。このコメントが好評です。下に一部引用しましたので、熱い言葉に触れてください。

紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア 紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア
紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア 紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア
紀伊國屋書店新宿本店_SPT09フェア



演劇人のコメントより2

白井 晃

『孤独の発明』ポール・オースター
音信不通だった父親の死をきっかけに、遺品の整理をしていると、過去の父の姿のなかに、今やひとりの父親となった自分の姿が重なっていく。この読後のしびれるような感覚をなんとか舞台で表現できないかと考え、小説を再構成し舞台化していく方法を探ってきた。


田口アヤコ(COLLOL)

『リバーズ・エッジ』岡崎京子
よろこびの表現、かなしみの表現、みちたりることの表現、手からこぼれおちることの表現、孤独の表現、人間関係の表現、社会と個人との関係性の表現、生と死と性の表現、すべてが、わたしにとってのバイブルである。


長谷川 寧(冨士山アネット)

『悪童日記』アゴタ・クリストフ
形の無い地図を手にしたまま航海に出てしまった矢先、あれ、地図溶けて来ちゃったよ、これ地図だった、のか、えっと、そう言えば何しに来たんだっけ? と気付いた頃にはもう最後、随分と遠くで遭難してしまったかの様な感覚に。私達はその遭難中のたゆたいを楽しむという嗜好品の様な作品。


北川大輔(カムヰヤッセン)

『アドルフに告ぐ』手塚治虫
たとえ悪人でもその人にはその人なりの正義があってそうなるのだ、と思うことにしている。そういうごくごく当然のことがわからなくなってしまった時に、私は手塚先生とこの登場人物たちに問いかける。あなたの正義は何なのか、そして、作者は何を見つめていたのかを、精一杯想像することにしている。


小池博史(小池博史ブリッジプロジェクト)

『百年の孤独』G・ガルシア= マルケス
いつか上演しようとして目標に掲げた本。虚と実が混淆し、突然人間が空に舞い上がり、歴史はすでに予言され、死と生の世界を行き来し、濃密な性と暴力と孤独の激しさと幻惑感に満ちあふれており、さて、それをどうやって形にすべきか、模索し続けた。




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