工作舎ロゴ [今週の1枚]


4/3 東京新聞、
『ハンセン病 日本と世界』書評


ハンセン病 日本と世界


2016年4月3日付 東京新聞にて、ハンセン病フォーラム=編『ハンセン病 日本と世界』の書評を掲載いただきました。評者は東北学院大准教授の黒坂愛衣(あい)氏。

真の解決に向かって

カラフルな本だ。ハンセン病療養所の風景やこの問題に関わった人々の笑顔のカラー写真がたくさん並ぶ。差別や隔離といった厳しい現実とともに、そこを生き抜いた回復者の生の断片や、かれらに寄り添った人々の声が紹介されている。

例えば「自分たちが生きた証しを残したい」とハンセン病関係の資料を丹念に集め園内の図書館を充実させた男性と、その姿を撮り続けたカメラマンとの交流(山下道輔/黒崎彰)。入所者との五年越しの約束を果たし園内の舞台で「真実の拍手を受けた」と述懐する表現者(杉良太郎)。国家賠償訴訟のさなか園に入り、過酷な体験を「『恥』ではなく『被害』として」証言する入所者たちの姿を見つめた研究者(蘭(あららぎ)由岐子)。有名人も登場し全体としては明るいイメージで、未知の読者も手に取りやすいだろう。… [全文は東京新聞サイトへ]


東京新聞『ハンセン病 日本と世界』書評



ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha