桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』
見本できました
6月の新刊、桃山晴衣『にんげんいっぱい うたいっぱい』の見本ができました。杉浦康平氏のアートディレクションによる造本は、天アンカットのフランス装。そして、パール箔が施された本表紙、見返し、別丁の薄紙につづき、とびらには著者桃山晴衣さんの含蓄深い言葉「極限すれば、私たちは自分たちのうたを持たない民族になってしまった」と。
目次をはさんで、この「桃山語録」が6ページにわたって展開します。そして本文(1975-1979 修行と伝統)がはじまるという流れに。
杉浦デザインではこうしたページをめくる楽しみが演出されています。特に薄紙は艶やかな光沢があり、下の桃山語録と三味線のバチが薄く透けるさまが美しく、オブジェとしての本の醍醐味を得られます。画面では再現できないのが残念なので、ぜひ手にとってご覧いただきたく思います。
なお、フランス装は一冊一冊の手づくりになりますので、一般発売分は少し遅くなります。書店店頭には6月27日頃に並ぶ予定です。もうしばらくお待ちください。
天(上部)がギザギザのアンカット
パール箔の波模様が施された本表紙
フランス装
別丁の薄紙
桃山語録「極限すれば、私たちは自分たちのうたを持たない民族になってしまった。」
桃山語録:外からとってつけたものばかりで、芯から感覚にぴったりといううたがない。」
◆クラウドファンディングのご案内
クラウドファンディング・サイト「GREENFUNDING」での、制作支援も6月15日までとなりました。ご支援くださったみなさま、本当にありがとうございます。支援に対するお返しの「未収録座談会のミニブック」プラン、「特製ポストカード・セット」もできました。ミニブックには本書の見返しの紙と薄紙を用いています。
特製ポストカードの色校と、未収録座談会のミニブック試作品
◆GREENFUNDING グリーンファンディング/ミライメーカーズ
*なお、GREENFUNDINGはネット決済になりますので、工作舎でも直接承ります。件名を「桃山晴衣支援」等として、saturn@kousakusha.co.jpあてにお送りいただければ、振込方法などをお知らせします。