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『感覚する服 Sensing Garment』
松居エリ FASHION HEADLINEインタビュー



脳・心・コンピュータ&ファッション:フィボナッチ数列

5月の新刊『感覚する服 Sensing Garment』の著者、松居エリさんはウェディングドレスデザイナーとして圧倒的な人気を誇ります。2016年6月21日配信のFASHION HEADLINEにて初の作品集である『感覚する服 Sensing Garment』刊行についてのインタビューが掲載されました。

松居さんが定義する“美”とは?、科学・数学との出会い、服と人間との関係性について語られ、独自の哲学が明かされます。そのインタビューの一部を引用させていただきます。



松居エリ FASHION HEADLINEインタビューより
松居エリさん


ファッション×サイエンスで示す“美の普遍性”とは。ウェディングドレスデザイナー松居エリ

…最初にコラボレーションを果たしたトポロジストの圓山先生は、◯と△は同じものであるというトポロジーの世界の「視点の転換」を鮮やかに見せて下さいました。それを元に私は服の設計で、繋がりに注目し“長さ”や“角度”から、つまりいわゆるパターンから離れて繋がりのみで創られた服を仕上げたのです。設計することから考えていくと、「服には、身体から立ち上げる服と、最初に展開図がある服」とがあることに気づくきっかけにもなりました。逆に、「煙のような服を創りたいなぁ」「円で服を創ったらどうなるかなぁ」とデザイン先行で生まれた作品もあります。…

「自己」になることを許された服こそが“感覚する服”。

…私にとって服創りの原動力となっているのは、ウェディングドレスを着て輝く女性の姿。服がしっくりきた時の女性の高揚感は、その場の空気を変え、ドレスまで官能的に息づき始めるんです。それは彼女が彼女自身に出会う瞬間、「自己」になることを許された服、“感覚する服”なのです。服がこんなにも女性にとってかけがえのない存在であるのは、服が彼女自身を創るからでしょう。…

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