『ゴジラ幻論』
3/19 朝日新聞 円城塔氏書評
フィクションが導く科学の世界
…現代人たる我々は、街中で怪獣を見かけた場合、こいつの進化上の先祖はなんなのか、と考えることになるわけである。
怪獣はフィクションだからそんなことを真面目に考える必要はないとしてしまうのはフィクションを甘く見ると同時に科学の力を過小評価しているところがあって、科学的な検討に耐えうるフィクション、フィクションを検討できる科学こそが本物なのではないか。
昨年公開された「シン・ゴジラ」には様々な比喩が読み取れたが、しかしやっぱり怪獣はまず何かの象徴であるより先に生き物である。そこを歩いているわけだから。…
円城塔先生、どうもありがとうございます!