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1月の新刊
『ICTエリアマネジメントが都市を創る』


『ICTエリアマネジメントが都市を創る』大

1月の新刊は、『ICTエリアマネジメントが都市を創る——街をバリューアップするビッグデータの利活用』。
日本を代表する設計会社、日建グループの、日建設計総合研究所[NSRI]の本が新たに加わります。テーマはデータ力。

ICTによる都市のマネジメントの黎明期にある現在、集積されるビッグデータを人々の暮らしに活かそうと、次世代のまちづくり「ICTエリアマネジメント」が動き始めている。
にぎわう街、被災時にも強く、安全・安心、経済バランスが良く、エネルギーシステムもスマートに……データを利活用した持続成長可能な都市・街の実現を目指す、官民協働による多角的な取組みを紹介。

発売は1月中旬予定。A5判並製、168頁(オールカラー)、本体1900円+税。どうぞお楽しみに。



■目次

刊行に寄せて
 デジタル社会における都市情報のマネジメントとガバナンス  柴崎亮介

はじめに “眠れるビッグデータ”を活かすために

Part I. 都市の現状と計り知れない可能性

 変化する都市の構造と力
   地価バリューマップを読む
   都市の開発とバリューアップ
 都市情報からの第4次産業革命
   多様な経済主体に応える
   超情報化社会が求めるサービス
   情報のマッシュアップ
   政策を背景に情報の利活用を推進  情報技術の進化と都市マネジメント
   情報技術、その世界的動向
   国内オープンデータへの取組み
 都市機能の集積具合を把握する
   東京23区「業務+商業」の建物床集積
   昼間人口「500mメッシュ」からの分析
 ICTによる街づくりの実現に必要なこと
   スケール別ポテンシャル例
   主要拠点エリアからの取組み
   ICTによる鉄道沿線マネジメント
 動き始めたエリアマネジメント
   政策とともに組織化へ
   ICTエリアマネジメントの官民協働スキーム[案]
 ICTを活用した都市のバリューアップに向けて

Part II. 街に新たな価値を生むマネジメントを探る

〈平常時〉
   にぎわう街を創る
   人流センシング技術/携帯GPSデータ/Wi-Fiデータ
   カメラ画像/センサーデータ
〈災害時〉    被災時の来街者マネジメントを強化する
   帰宅困難者(携帯GPS位置情報)
   携帯GPSデータの避難スペース計画への活用
   今後の方向性:ICTエリアマネジメントによる防災力向上
〈安全・安心〉
   まちぐるみで見守る
   安全・安心のまちづくり(見守りカメラ・見守りタグ〈BLEタグ〉)
   データ利活用型スマートシティ推進事業への展開
〈経済〉
     消費行動の見える化と分析
   消費者購買履歴データによる都市のプロジェクト効果の見える化
〈環境エネルギー〉
   スマートエネルギーシティを目指して
   エネルギーマネジメント(街区)
〈これからの新たな価値創造〉
   屋内外の位置情報による人流分析の高度化
   パブリックスペースの価値・評価
   にぎわうまちづくりに貢献する次世代都市インフラの創造

Part III. ICTエリアマネジメントの今後の方向性

 未来都市を示唆する情報技術論
 都市はどのように変容するのか
 今から何をしておくべきなのか
 ICTエリアマネジメントに向けた基本構想
   基本的な枠組み/3段階のデータ階層が必須
   KPI:五つの着眼点
 KPIをどのように設定するのか
   基本的な考え方/KPI設定の意義
   KPI設定の考え方
 KPIの設定例
   目標指標(KGI)の設定/エリア(街区)のKPI設定
   商業施設のKPI設定/オフィスのKPI設定
 マネタイズスキームの構築
   対象エリアの想定/各主体の役割分担
   マネタイズスキームの考え方
 データを知識とするために必要なデータレイヤー
 合意形成に資するダッシュボードのイメージ
 持続成長可能な都市に向けて



■川除隆広(かわよけ・たかひろ)

株式会社日建設計総合研究所 理事 上席研究員、ビッグデータ・建築都市経済グループマネージャー。1968年京都市生まれ。1995年東京理科大学大学院修士課程修了。2001年京都大学大学院博士課程修了。1995年株式会社日建設計入社を経て現職。博士(工学)、技術士(総合技術監理部門)。専門は、都市計画、都市情報分析、事業評価、官民連携事業など。総務省ICT街づくり推進会議スマートシティ検討WG構成員、総務省データ利活用型スマートシティ推進事業外部評価委員、CASBEE都市検討小委員会委員、CASBEE街区検討小委員会幹事などを務める。
寄稿に「ICTと都市マネジメント」建築学会誌(2017–11)、[「スマートエネルギー都市の実現:国際競争力確保に向けて」への提言]鋼構造技術情報誌JSSC(2016–夏季)ほか。共著にNSRI選書002『スマートシティはどうつくる?』(工作舎、2014年)がある。




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