2月の新刊『薔薇十字の覚醒 新装版』
長らく品切だったフランセス・イエイツ著『薔薇十字の覚醒』が2月に新装復刊します。新旧キリスト教の抗争渦巻く17世紀ヨーロッパに出現した薔薇十字宣言。魔術とカバラ、錬金術を内包したそのユートピア思想を読み解く名著。
新しい帯にはルネサンス学/学術ウェブサイトbibliotheca hermetica[BH]主宰のヒロ・ヒライさんの推薦文が入ります。
「魔術 マギア と カバラ と練金術 アルキミア 」は、
「科学革命」を生んだのか? 知的興奮あふれる衝撃作、ここに復活!
—ヒロ・ヒライ(ルネサンス学/学術ウェブサイトbibliotheca hermetica[BH]主宰)
ヒライさんが監修を務める『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎近刊)は、ウェブ連載、そしてクラウドファンディングが予想以上の盛り上がりを見せています。『薔薇十字の覚醒』も収録され、この動きに連動させることになりました。そして同じイエイツの代表作『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』とセットのデザインにすることが決定。
とはいえ、図版32ページと付録の「薔薇十字宣言」には別丁の色紙を用いるなど、いまでは贅沢な仕様。初版の1986年とは出版状況が異なることを踏まえ、別丁仕様をやめるかどうか悩みましたが、読者のみなさんの期待に応えるべく踏襲することに。そのため、本体3800円だった定価を思い切って本体5000円にしました。その後、制作原価を見たら頭がクラクラ…。5000円でも安いくらいでした。。。
新デザインは深紅の紙に刷ります。表1には「薔薇十字の目に見えない学院」がうすく墨で印刷されます。黄色い図版は金箔に。どうぞお楽しみに。