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『怪奇鳥獣図巻』6月復刊


『怪奇鳥獣図巻』

長らく品切だった『怪奇鳥獣図巻——大陸からやって来た異形の鬼神たち』を復刊(3刷)させます。2001年の刊行時は大きな反響をよび、瞬く間に増刷。ゲーム・キャラクターのヒントになったそうです。

中国古代の博物誌『山海経』(せんがいきょう)からの引用を中心に、江戸の無名の絵師によって描かれた極彩色の絵巻物。 白澤(はくたく)、龍馬(りゅうば)、九尾狐(きゅうびこ)、 狒狒(ひひ)、貘(ばく)…全76種、オールカラーの中国妖怪カタログが甦ります。


騶虞すうぐ
騶虞(すうぐ):林氏国に棲む。大きさは虎ほどで、
尾は体より長く、全身が五色の毛で被われている。

白澤
白澤(はくたく):人間の言葉がわかる神獣。黄帝に怪物や鬼神のことを
詳しく語ったおかげで、人びとは災害からまぬがれることができた。

帝江
帝江(ていこう):口も眼鼻もないノッペラボウの怪物。
しかも足が6本で4つの翼がある。

相柳氏
相柳氏(そうりゅうし):体は蛇だが、9つの人間の顔の怪物。

A5変型上製 152頁、本体3200円+税。6月20日出来。




■監修者紹介:伊藤清司(いとう・せいじ)

1924年岩手県に生まれる。現在、杏林大学客員教授、慶應義塾大学・雲南大学各名誉教授。専攻は中国古代史、民族学。著書に『日本神話と中国神話』(学生社)、『中国の神獣悪鬼たち』(東方書店)、『中国古文化与日本』(雲南大学出版社)、『死者の棲む楽園』(角川書店)等がある。2017年逝去。




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