工作舎ロゴ [今週の1枚]


レオーニ『平行植物』売れています!

平行植物

レオ・レオーニ著『平行植物』は、コロナ禍の巣ごもり生活で好まれた本ですが、2020年7月15日に注文急増! おそらく、twitterで@TCWtanabe様が

「スイミーの作者が『平行植物』っていう架空の植物図鑑を書いているので鼻行類とかSCP財団が好きな人に読んで欲しい。解説を読むと頭がバグる。」

とつぶやいて、工作舎サイトへリンクをはってくださったおかげだと思われます。1.6万リツイート、4.5万いいね、の大反響が起こり、Amazon イタリア文学ランキングで1位(7/15-7/20)、honto イタリア文学ランキング1位(7/15付)、楽天ブックス 文学ランキング1位(7/15付)と、各ネット書店で動いたばかりか、リアル書店からも注文が相次ぎました。

『スイミー』で知られるレオ・レオーニと、架空の植物図鑑『平行植物』の関係性に、はじめて気付いた読者が少なくなかったようです。「作者一緒なの!?」という声も。『スイミー』側の読者のみなさまのために、「鼻行類」「SCP財団」などの用語説明をします。

【用語説明】
『平行植物』
時空のあわいに棲み、われらの知覚を退ける植物群…。学術書の体裁でこの架空の平行植物群の発見や生態、神話伝承などをまことしやかに記述し、虚構の世界を作り上げました。2020年6月に増刷したばかりWikipediaに「平行植物」項目があります。

『鼻行類』(平凡社ライブラリー)
ハイアイアイ群島で発見された、鼻で歩く一群の哺乳類、鼻行類の観察記録という体裁の架空の書。「ハラルト・シュテュンプケ氏の遺稿である鼻行類についての調査報告書を、友人であるシュタイナーがまとめたもの」としているが、作者のシュテュンプケも架空の人物。Wikipedia「鼻行類」

SCP財団:
架空の報告書の体裁をとった創作コミュニティサイト。Wikipedia「SCP財団」

生物系三大奇書:
『平行植物』『鼻行類』『アフターマン』(学研プラス)もしくは『秘密の動物誌』(ちくま学芸文庫)といわれ、3冊目が悩むところです。Wikipediaでは、『平行植物』『鼻行類』『アフターマン』の3冊があげられています。

【予告:展覧会・関連書】
コロナの影響で延期されていた、板橋区立美術館の「だれも知らないレオ・レオーニ展」の会期が2020年10月24日〜2021年1月11日と決まりました。「平行植物」をモチーフにした作品(幻想の庭)も展示されます。
また玄光社さんから、レオーニの人生と創作を追う『だれも知らないレオ・レオーニ』(森泉文美・松岡希代子著)が8月末に発売されるそうです。レオーニ旋風はまだまだ続きそうです。





ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha