1月の新刊 松岡正剛
『うたかたの国』見本
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1月の新刊、松岡正剛著『うたかたの国──日本は歌でできている』の見本ができました。写真ではわかりづらいのですが、表紙右半分に大きな半円状に、銀箔の点が並び、かすかに煌めきます。角度を変えた写真もご覧ください。
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この銀箔の半円は、月を表しているそうです。というのも、日本の歌には万葉の時代から「月」を愛でた作品が多く、「よ(4章)」には、百人一首ならぬ「百月一首」が掲載されます。
「冬枯のすさまじげなる山里に月すむこそあわれなりけれ」西行
「刀身の月のごとしもわが修羅の首途に遇ひて去にし一人」須永朝彦
『花鳥風月の科学』や『ルナティックス』などからの文章が、漆黒の32頁にわたって続きます。
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上が「百月一首」、下が普通の中頁
本書は、袖振る万葉からJ-POPまで、俳諧から折口信夫まで、松岡正剛氏の詩歌・歌謡論をリミックス。『にほんとニッポン』の赤に対して、本書は青がキーカラーになっています。428頁もの読み応え十分な本。1月21日頃から大手書店店頭に並びはじめる予定です。もう少しお待ちください。
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『うたかたの国』背