3月の新刊
『公園が主役のまちづくり』
3月の新刊は、『公園が主役のまちづくり—パブリックスペースのつくり方・活かし方』。 日常生活の新しいスタイルが模索される現在、パブリックスペースの重要性が再認識されています。官民連携事業による、都市公園を中心とした活気のある住み心地の良いまちづくりの方法を、大阪・吹田市の緑豊かな千里南公園や東京・池袋のイケ・サンパークなどの実例をもとに、わかりやすく解説。
また、環境エネルギー、ウォーカブル、エリアマネジメントとの相乗効果や公共空間の運営ノウハウ、ランドスケープ視点による公共空間デザインまで、幅広い取組みを紹介します。
著・監修の小川貴裕氏は、日建設計総合研究所(NSRI) 都市部門 上席研究員、公共空間イノベーショングループマネージャー。NSRIでは、これまでいくつものパブリックスペースの利活用、近年では特に都市公園での官民連携事業の支援をしてきました。その事業化プロセスの全体像や各検討項目の留意点までも取り上げた本書は、官民連携の新たな参考書となるでしょう。
A5判ソフトカラー、オールカラー152頁、本体2000円。3月下旬刊行予定。どうぞお楽しみに。
イケ・サンパーク|口絵より
■目次
刊行に寄せて 日本のまちを本気で良くしたいと考えているあなたへ山崎満広(都市デザイン、国際事業戦略コンサルタント MITSU YAMAZAKI LLC代表)
はじめに
Part I. パブリックスペースとは何か
[1]なぜパブリックスペースが注目されるのか[2]都市公園における官民連携事業の取組み
Part II. NSRI式、確実に事業化実現する手順
[1]綿密な準備こそ事業化実現の近道[2]事業化実現のステップ
[3]事業発案段階の検討のポイント
[4]事業化検討段階の検討のポイント
[5]民間事業者選定段階の検討のポイント
Part III. 都市公園の更なる活性化に向けた提案
[1]さまざまな資金調達方法や事業推進方法[2]持続的な維持管理運営の仕組み
[3]異業種との連携によるサービスの提供
Part IV. まち全体の価値向上に向けて
[1]NSRIが取り組む公共空間コンサルティング[2]日建グループが取り組む公共空間のつくり方・活かし方
おわりに
飲食施設の設置箇所の設定|「Part II. NSRI式、確実に事業化実現する手順」より
■著者紹介
小川貴裕 (おがわ・たかひろ)
株式会社日建設計総合研究所 都市部門 上席研究員、公共空間イノベーショングループマネージャー。1971年千葉県生まれ。1997年名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。2008年京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻修了。1997年株式会社日建設計入社、日建設計シビルを経て現職。MBA(経営学修士)、技術士(建設部門)、認定都市プランナー(都市・地域経営)。専門は公共空間イノベーション、事業評価、官民連携事業支援、パークマネジメント、戦略事業コンサルティング、インビジブルアセットマネジメントなど。近年では都市公園をはじめとする道路、河川、まちなか空地等の公共空間利活用の事業実現化支援、地方都市再生、エリア価値向上に関するコンサルティングに携わる。主な受賞は、都市公園等コンクール( 一社)日本公園緑地協会会長賞、都市計画コンサルタント優良業務登録事業(e-job事業)認定他。
整備前後の地価情報の可視化|「Part III. 都市公園の更なる活性化に向けた提案」より
子どもの視点に立った、安全かつ健康な屋外空間づくり|「Part IV. まち全体の価値向上に向けて」より