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福井栄一 『蟲虫双紙
──ちいさなイノチのファンタジア


『蟲虫双紙』帯付き

4月の新刊は、 『蟲虫双紙──ちいさなイノチのファンタジア』 です。【むしむしそうし】と読みます。

昆虫ばかりがムシじゃない。
クモやムカデ、ミミズやカエルもムシはムシ。
偉そうに気取っては見せてもニンゲン様だって、所詮はムシの端くれ。 そんな曲者ぞろいが、天地を舞台に大活躍。
ムズムズ、モゾモゾ、ワクワクする、物語の標本箱。

古典を現代語訳した福井栄一さんの人気シリーズ、『十二支妖異譚』 『解體珍書』 に続く、第3弾。今回は好きも嫌いも魅了する、虫にまつわる奇譚を古典文学から集めました。
B6判/丸フランス装、218頁。本体1700円+税。4月末発売予定。表紙絵は、大正時代の虫売りの木版絵葉書。看板の絵文字は、松虫、鈴虫、轡虫。お楽しみに!



■目次より

無脚の章

なめくじ(蛞蝓)/かたつむり(蝸牛)/かいちゅう(回虫)/すんぱく(寸白)/ひる(蛭)/みみず(蚯蚓)

四脚の章

いもり(井守)/かえる(蛙)/とかげ(蜥蜴)/やもり(守宮)

六脚の章

しらみ(虱)/のみ(蚤)/あり(蟻)/か(蚊)/かとんぼ(蚊蜻蛉)/とんぼ(蜻蛉)/かげろう(蜉蝣)/ちょう(蝶)/が(蛾)/かいこ(蚕)/いもむし(芋虫)/けむし(毛虫)/はえ(蝿)/うじ(蛆)/あぶ(虻)/ はち(蜂)/はんみょう(斑猫)/へっぴりむし(放屁虫)/ほたる(蛍)/かまきり(蟷螂)/けら(螻蛄)/せみ(蝉)

多脚の章

くも(蜘蛛)/むかで(百足)/げじ(蚰蜒)/ふなむし(船虫)



■著者紹介:
福井栄一 (ふくい・えいいち)

上方文化評論家。1966年、大阪府吹田市出身。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。四條畷学園大学看護学部客員教授。京都ノートルダム女子大学国際言語文化学部および関西大学社会学部の非常勤講師。上方の芸能や歴史文化に関する講演、評論活動を精力的に行い、マスコミ出演も多数。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99/

福井栄一

<著者より、読者の皆様へひとこと>
日本の古典文学の深い森へ分け入って耽美な網を振り回し、
小さくてズルくて愛らしくて妖しくて麗しい【蟲】たちの奇譚を
たくさん採集してきました。
現代人がムシ出来ない古語の壁を取っ払い、
どの咄も現代語訳してありますのでご安心下さい。
蟲好きの方も苦手な方も、好奇心の蟲抑えに是非!
                       福井栄一拝




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