工作舎ロゴ [注目の1枚]


6月の新刊 『幻談水族巻』


『幻談水族巻』

6月の新刊は、福井栄一さんの人気シリーズ第4弾、 『幻談水族巻——いちばん近くにある異世界の住人たち』 。【げんだんすいぞくかん】と読みます。

海や川、池や沼には、
いったい何が棲んでいるのか、わかったものじゃない。
水界では、どうやらヒトの理屈は通らないようだ。
絵にも描けない竜宮城も、一見楽園のようでいて、その正体は伏魔殿かもしれない。
怪しい本の玉手箱、ページを開ければ、何が出るやら。

牡蠣(かき)の早業/七本足の蛸/小蟹の行進/亀入道/酒に酔う鯛/怪魚あらわる/熟睡する翻車魚(まんぼう)/河豚(ふぐ)汁の秘密/鰐(わに)に魅入られた船 などなど、水にゆかりの深い生き物たちの奇譚を、古典から精選して現代語訳にしました。

B6判/丸フランス装、224頁。本体1700円+税。6月末発売予定。表紙絵は、浮世絵師・落合芳幾の《見たて 似たか きん魚》。キモカワイイ人面金魚たちです。お楽しみに!



■目次

◆介類の章

あわび−鮑/かき−牡蠣/さざえ−栄螺/はまぐり−蛤/いか−烏賊/たこ−蛸/くらげ−海月/なまこ−海鼠/えび−海老/しゃこ−青龍蝦/かに−蟹

◆甲類の章

かめ−亀

◆鱗類の章〔海水の部〕

いしもち−石持/いわし−鰯/にしん−鰊/ぼら−鯔/たい−鯛/かじき−舵木/かつお−鰹/かれい−鰈/このしろ−鮗/すずめうお−雀魚/はりせんぼん−針千本/まんぼう−翻車魚/ふぐ−河豚/むつごろう−睦五郎/えい−鱏/こばんざめ−小判鮫/ふか−鱶/わに−鰐

◆鱗類の章〔淡水の部〕

あゆ−鮎/いわな−岩魚/やまめ−山女魚/ます−鱒/うなぎ−鰻/なまず−鯰/こい−鯉/ふな−鮒/きんぎょ−金魚



■著者紹介: 福井栄一 (ふくい・えいいち)

上方文化評論家。1966年、大阪府吹田市出身。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。四條畷学園大学看護学部客員教授。京都ノートルダム女子大学国際言語文化学部および関西大学社会学部の非常勤講師。上方の芸能や歴史文化に関する講演、評論活動を精力的に行い、マスコミ出演も多数。本書が通算40冊目の著作となる。剣道二段。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~getsuei99/




ALL RIGHTS RESERVED. © 工作舎 kousakusha