9月の新刊 『科学史から消された女性たち 改訂新版』 見本できました
9月の新刊、
『科学史から消された女性たち 改訂新版——アカデミー下の知と創造性』 の見本ができました。
ジェンダーと科学の名著の復活とあって、発売前から注目を集めています。写真をご覧ください。
表紙絵は昆虫学者のマリア・シビラ・メリアンの版画。メリアンのまわりの植物や天球儀をピンク色に着色しています。書名の『科学史から消された女性たち』は赤の箔。メリアンが描いたモルフォ蝶だけがカラーです。カバーの紙はレイド紙で、触ると縞目のテクスチャーがわかります。
さて、本書は1992年刊行の旧版を大幅に見直した改訂新版です。旧版に比べ、30頁、厚さも5mm薄くなり、定価も1000円安くしたので、第一報では「スリム化」と紹介したのですが、内容が薄くなったではというご誤解を招いてしまったようでした。申し訳ありません。内容が薄くなるどころか、キャベンディッシュ→キャヴェンディッシュのように、訳文が丁寧にアップデイトされ、注や参考文献・索引を1頁にぎっしり文字を詰め、効率的なページ組にしました。編集曰く、「内容は濃くなり、邦訳文献も充実しました」と。図版の多くも、精緻な版に差し替えたそうです。
発売は9月16日、もう間もなくです。どうぞお楽しみに。
カバー表4(裏表紙)には著者・シービンガーのプロフィールと写真
カバーを外した本表紙もレイド紙
物理学者デュ・シャトレ夫人の図版も、精緻な版に差し替え