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1月の新刊
『「人間」って何ですか』


『「人間」って何ですか』帯

1月の新刊は、 『「人間」って何ですか—人間学研究会60周年記念エッセイ集』 。カントの『実用的見地の人間学』に感銘を受けて設立された人間学研究会は、60年間「人間とは何か」について取り組んできました。

たかが人間、されど人間。
人間ならではの多様な13話。

小原秀雄「動物学」、柴田義松「教育学」、岩城正夫「原始技術史」の考察をもとにユニークな人間学を構築。
1990年代には実用的人間学研究会と人間学研究所を立ち上げて今日まで、多様な個性が自由に集い、学び、語り合う場となっている。
当初の活動から60年の歩みを記念する13名の会員による「人を思う」エッセイ集。

A5判並製、256頁、定価 本体2600円+税。1月下旬発売予定。




■目次

はじめに 佐竹幸一、杉山靖夫 
                                                  

第I部 人間学研究所(1999年設立)

Essay I
1. 森岡修一 人間学探訪の遊歩道(プロムナード)
2. 里見 脩 「情報戦」とは何か―情報に疎い国は亡ぶ―
3.岩城正夫 後期高齢者と習い事
4. 高橋喜代治 秩父の耕地―回想的点描―
5. 西田隆男 児童虐待からの回復と成長―「大きい子ども」の駆け込み寺:自立援助ホーム―
6. 白村直也 ソ連における障害者の社会参加―国は誰を障害者とし、どう向き合ったのか―
7. 松本 孚 総合人間学の授業を終えて
8. 野本雅央 小原人間学の陰の立役者-佐竹幸一さん―
9. 木村廣子 柴田先生の思い出

第II部 実用的人間学研究会(1993年設立)

Essay II
1. 杉山靖夫 ロシアと私、そして実用的人間学研究会の思い出
2. 上杉徳治郎 「たん焼 忍」に至るまで
3. 檀上 新 私が建築士の道に進んだわけ
4. 佐竹幸一 実用的人間学とのあゆみ―人間学研究所と「こういちの人間学ブログ」―

資料編
資料-1 人間学研究所年誌 1から19号
資料-2 人間学研究所と実用的人間学研究会の歴史
おわりに 森岡修一、里見 脩



■編著者紹介:

佐竹幸一 (さたけ・こういち)
1943年東京に生れる。東京教育大学動物学専攻卒。大学時代、生懇に「人間学」分科会を作る。以後、会社経営の傍らさまざまな形で人間学研究会、研究所の活動に取り組む。人間学研究所専務理事、実用的人間学研究会会長。著書は『人間学と人間科学の現状』(「現代の教育危機と総合人間学」柴田義松編、学文社『人間学研究所年誌』2000から18号)。

森岡修一 (もりおか・しゅういち)
1946年、愛媛県に生まれる。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。名古屋女子大学教授等を経て、現在は大妻女子大学名誉教授。主要著作に『教職基本用語辞典』(共著・学文社2004)『現代ロシアの教育改革』(共著・東信堂2021)、訳書にヴィゴツキー『思春期の心理学』(共訳・新読書社2004)など。2001年ごろ、人間学研究所に入所、現在研究所長。

里見 脩 (さとみ・しゅう)
1948年、福島県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程、単位取得満期退学。博士(社会情報学)。大妻女子大学教授などを経て現在、同大研究所特別研究員。主要著書『言論統制というビジネス』(新潮選書2021)、『新聞統合』(勁草書房2017)、『岩波講座「帝国」日本の学知』(共著、岩波書店)など。2013年、人間学研究所に入所、研究員。

杉山靖夫 (すぎやま・やすお)
1940年、鹿児島県生まれ。杉山会計事務所所長、1994年には実用的人間学研究会に入会し、副会長となる。




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