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2025年1月の新刊
『ホーム・スウィート・ホーム』



『ホーム・スウィート・ホーム』

2025年1月の新刊は、『ホーム・スウィート・ホーム』です。

俯瞰イラストで巡る「おうち」考現学

生き方の数だけ存在する、住まいのかたちを見てみたい。
それらはすべて、そこに住む人の“作品”だから──
自分たちが望む暮らし方や住まい空間を模索している家々を
10年にわたって取材。
考現学的アプローチによる俯瞰イラストと
生き方に肉薄するルポルタージュを通して、
人それぞれの「スウィート・ホーム」の
多様なあり方を浮き彫りにしていく。
暮らす人々のインナーワールドが体現された
スペクタクルな光景の数々!

著者は杉本 彩子(すぎもと・さいこ)さん。雑誌の立体イラスト、TV報道番組の政治家人形の制作、建築・住宅関係誌や教科書などに俯瞰イラストを制作するアーティスト。

B5判変型、248頁、オールカラー。定価 本体2800円+税、発行は2024年12月27日、発売は1月中旬予定。




■目次より

序章──家を巡る旅に出る前に ヤドカリの渦紋の中から生まれるかたち

第一章 牙城を築く

・縦横斜めに線が遊ぶ 三角形の箱庭と小さきものの世界
・螺旋のリズムを内に秘めた 富士塚の傍らのモノリス
・デカダンとまがい物の美学 私が私でいるために
ホーム・スウィート・コラム1:家も主役の映画やドラマ その一

第二章 蒐集と向き合う

・造形作家夫妻が集める 蠟人形春子と愉快な仲間たち
・電音土蔵空間から放たれる音響は すべての境界を溶かしていく
・権力者の肖像画が壁を埋める プロパガンダグッズ・コレクターの家
ホーム・スウィート・コラム2:家も主役の映画やドラマ その二

第三章 受け継ぎ活かす

・陶芸家夫妻が蘇らせた 築一五〇年の京風町家
・絶やさぬ囲炉裏の火のように 受け継がれてゆく小さな家族の物語
ホーム・スウィート・コラム3:住宅建築が観察できる施設案内

第四章 旅の途中でたたずむ

・遊牧民のゲルか、宇宙船地球号か 軽やかに人生を愉しむドームの基地
・旅の途中のスナップショット 仮住まいのヴィラから眺める異国の街角
・花から花へと舞い飛ぶ蝶の 生き抜く糧が詰まった小さな部屋で
ホーム・スウィート・コラム4:本書の指針となった書籍たち

第五章 ともに生きる

・あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園
・米軍ハウスのバナナの葉蔭 文化の渦から生まれるグルーヴ
・小川のほとりの小さな納屋で 山と谷を蘇らせる守人の叙事詩

終章──記憶の中の家を俯瞰する 増築を重ねて迷宮化した、昭和初期の文化住宅
あとがき



遊牧民のゲルか、宇宙船地球号か 軽やかに人生を愉しむドームの基地
「遊牧民のゲルか、宇宙船地球号か 軽やかに人生を愉しむドームの基地」(クリックするとpdfへ移動します)

あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園
「あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園」=表紙(クリックするとpdfへ移動します)

「あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園」本文
「あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園」本文(クリックするとpdfへ移動します)




■著者紹介:

杉本彩子 (すぎもと・さいこ)
1973年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。デザイン事務所に勤務後、2001年からKucciのペンネームで、立体イラスト、平面イラスト、漫画、デザイン、執筆を手がける。雑誌の立体イラストや、TV報道番組の政治家人形など、造形物制作の他、建築、住宅関係誌、情報誌、絵本、教科書など、幅広い領域で独特なデフォルメを施した俯瞰イラストを制作。『名建築が生まれた現場 世界のトップ設計事務所』(日経BP、2016)に俯瞰イラストを寄稿、『ジャジューカ──モロッコの不思議な村とその魔術的音楽』(太田出版、2017)に、イラスト・文章を寄稿。







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