●ダンサー田中泯の舞態 01
『田中泯 海やまのあひだ』より発酵する海の際にて
“夢の島”は東京湾の埋立地。かつては東京都のゴミ処分場だったこの“夢の島”で踊る。
1977年と1980年の2度、合わせて3日間にわたってこの場所で撮影。
日本中さまざまな場に現れ踊り続けるという<ハイパーダンス1824時間>のワンシーンである。
ダンサー田中泯は、当時の公演日誌にこう記している。
「アンモニアのような匂いを発する工場廃土、かたさも不思議だ。
踊るのに決心が必要だなんて。海水が発酵してグツグツ鳴っているだなんて・・・」