●タイガー立石・寅年のTRA
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●2010年寅年に、タイガー立石のコミック大全『TRA（トラ）』を刊行しました。虎をモチーフにした漫画や絵本・アート作品で知られるタイガー立石は、昨年の「氾濫するイメージ」展など近年再評価が高まっています。タイムリーなことに、この1/4の読売新聞書評欄 福岡伸一さんエッセイの挿絵にタイガーさんの「とらのゆめ」の絵が！
2月22日の発売にあわせ、本書より選りすぐりの作品を［Recommended Image］として毎週ご紹介。しばし寅年ならではの「TRA」をご堪能ください。
●タイガー立石（たていし）
1941年生まれ。福岡県伊田町（現田川市）出身。本名、立石紘一。武蔵野美術短期大学芸能デザイン科卒業。1963年、第15回読売アンデパンダン展に巨大なコラージュ作品「共同社会」を出品し注目を集める。1964年、中村宏と「観光芸術研究所」を設立。1960年代後半からタイガー立石として、次第に漫画の世界に活動を移すが、1969年にイタリアに渡る。1971年から1974年まで、オリベッティ社のエットーレ・ソットサス工業デザイン研究所に嘱託として在籍。デザインの仕事に携わりながら、ジュネーブのイオラス画廊などでコマ割絵画シリーズをはじめとする油彩画を発表する。1982年に帰国、漫画や絵本を手がけるなど多彩な活動を展開し、1990年には立石大河亞に改名、陶彫の動物シリーズ、陶彫の画家シリーズなど、立体作品にも精力的に取り組んだ。1998年4月没。